「確定申告って何から手を付ければいいのか分からない」「国税庁サイトを開いたけど、専門用語が多くて止まった」──はじめてだと、そう感じるのが自然です。
ただし、確定申告は“正しい順番”さえ掴めば、やること自体は整理できます。国税庁が案内している流れに沿って、必要書類を揃え、画面の指示どおりに入力して提出する。まずはこの正攻法を押さえましょう。
この記事ではまず、国税庁の案内に沿って確定申告を完了させる手順を、初心者でも迷わない順番で丁寧に解説します。
そのうえで、「時間がない」「入力や整理が負担」という方向けに、最後にツールの選び方も比較しながら紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事のまとめ
確定申告とは、1年間の所得と税額を自分で整理し、税務署に申告する手続きです。結論から言うと、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使い、案内どおりに入力すれば多くの人は対応できます。「確定申告書等作成コーナー」では、入力内容を自動計算し、e-Taxでそのまま送信(提出)までできます。
また、確定申告のオンライン提出は年々一般化しています。国税庁が公表する令和6年度のオンライン(e-Tax)利用状況では、「所得税申告」のオンライン利用率は 74.1%、件数は 19,898,752件 とされています。
出典:国税庁|「令和6年度におけるオンライン(e-Tax)手続きの利用状況等について」
つまり、やり方さえ掴めば「自分だけが分からない」という状態ではありません。
確定申告とは?初心者向けに一言で説明
確定申告は、1年分のもうけ(所得)をまとめて、税金を計算し、申告する手続きです。会社員の多くは年末調整で完結しますが、次のような場合は自分で確定申告が必要になることがあります。
ポイントは、「給与以外の収入がある」、「医療費控除などを自分で申請したい」といった、会社の年末調整だけでは対応できないケースで確定申告が必要になることです。
- 年末調整:会社が給与の税金計算をまとめて調整する
- 確定申告:自分で所得を合算し、控除も含めて最終的な税額を申告する
自分は確定申告が必要?チェックリストで判定
まずは「必要かどうか」を先に判断しましょう。国税庁の確定申告特集には、申告が必要かを調べるページも用意されています。
出典:国税庁|確定申告書等の作成|令和7年分 確定申告特集
YES/NOチェック(目安)
- 給与以外の所得(副業、フリマ、原稿料など)がある → YESなら要確認
- 2か所以上から給与をもらっている(年末調整されていない分がある) → YESなら要確認
- 住宅ローン控除の初年度、医療費控除、ふるさと納税(ワンストップ未利用・条件外)など、控除を受けたい → 申告で戻る可能性
- 個人事業(フリーランス)として売上がある → 原則、申告の対象
職業別の例
会社員+副業:副業分の所得が一定以上なら申告対象になりやすい
学生・主婦の単発収入:アルバイト以外の所得があると要確認
フリーランス:売上・経費を帳簿で整理し、所得を計算して申告
最終判断は状況によって変わるため、迷う場合は国税庁の案内(確定申告特集の「申告が必要かなどを調べる」)から確認するのが安全です。
出典:国税庁|申告が必要かなどを調べる|令和7年分 確定申告特集
初心者がつまずくポイント
確定申告が難しく感じる理由は、能力の問題ではなく「工程が見えない」ことが大半です。典型的には次の3つで止まります。
- 用語が分からない(所得・控除・課税など)
- 必要書類が分からない(何を集めれば入力できるか不明)
- 入力画面で迷う(どの所得区分に入れるか、どこまで入力するか)
ここを乗り越えるコツは、先に全体像を把握することです。次の章で、国税庁が想定する正攻法の流れを、そのまま分解してわかりやすく解説します。
【正攻法】確定申告の全体フロー(国税庁の推奨手順)

国税庁が案内する確定申告は「確定申告書等作成コーナー」とe-Taxを使用します。
全体の流れ
- 必要書類を集める(収入・控除・口座情報など)
- 確定申告書等作成コーナーにアクセス
- 所得・控除を入力(画面の案内に従い金額を入れる)
- 自動計算結果を確認(税額・還付額)
- 提出(e-Tax送信 or 印刷して提出)
「確定申告書等作成コーナー」では、案内に沿って入力すれば申告書等を作成でき、e-Taxで送信(提出)まで可能、さらに自動計算で計算ミスが起きにくい設計です。
必要な書類を具体例つきで整理(ケース別)
「書類が揃わないと進めない」のが初心者の一番のボトルネックです。代表例をケース別に整理します。
会社員(給与のみ+控除申請)
- 源泉徴収票
- 控除の証明書(医療費、寄附金、保険料控除など該当分)
- 還付を受ける口座情報
副業(雑所得・事業所得の可能性)
- 売上の記録(入金履歴、支払調書、プラットフォーム明細)
- 経費の領収書・レシート(業務関連のみ)
- 収支が分かる集計(簡単でよいので月別など)
フリーランス(事業所得)
- 売上台帳、経費帳、請求書控え
- 青色申告なら青色申告決算書、白色なら収支内訳書
- (該当者)消費税関連の資料
書類の種類は所得区分・控除の有無で変わるため、「確定申告書等作成コーナー」の案内に合わせて「入力に必要な情報」を逆算すると漏れが減ります。
初心者でもできる:国税庁サイトでの入力手順ガイド
ここからは実際の入力手順に入ります。基本は画面に表示される質問に答えていくだけですが、つまずきやすいポイントは先に補足します。
手順1)「確定申告書等作成コーナー」を開き、作成方法を選ぶ
まず、国税庁の確定申告特集から「確定申告書等作成コーナー」へ進みます。
提出方法(e-Taxか書面)もここで選択します。
手順2)所得区分を間違えない
副業がある人が迷いやすいのが「雑所得か事業所得か」などの区分です。
最終判断が不安な場合は、国税庁の案内(確定申告特集内のQ&Aやタックスアンサー等)を参照し、根拠を確認して入力します。
手順3)控除は“証拠とセット”で入力する
医療費控除や寄附金控除などは、金額だけでなく「明細や証明」が前提です。入力前に証明書類が揃っているか確認し、画面の案内に沿って入力します。
手順4)最後は提出だけ。自動計算を確認して送信
作成コーナーは入力に応じて自動計算され、申告書作成からe-Tax送信まで一気通貫で進められます。
「ここまで来たら提出するだけ」と割り切って、誤入力(桁、マイナス、控除漏れ)がないかを見直して送信(または印刷提出)します。
正攻法が面倒・時間がない人はツールやソフトを活用する方法も
正攻法は最も確実ですが、日々忙しい人ほど「書類整理や入力の手間」が重荷になります。特に副業やフリーランスは、売上・経費の集計に時間がかかりがちです。
そこで、正攻法を理解したうえで、負担の大きい作業だけをツールで軽くするのは合理的です。
ツールは何を自動化してくれるのか?
初心者が助かるのは「税務判断の肩代わり」よりも、次のような事務作業の自動化です。
- 取引データの自動取り込み(銀行・クレカ明細など)
- 経費の整理・仕訳の補助(入力漏れを減らす)
- 控除に必要な情報の整理(どれが未入力か見える化)
- e-Tax対応の出力・連携(提出形式で迷いにくい)
世の中にある確定申告できるツールを比較するときは、最低でも「料金」「サポート(チャット/電話/有人)」を見比べると、自分に合うものを選びやすくなります。
ITトレンドで紹介している確定申告のサポートツール
ITトレンドの比較記事・比較表を活用する場合は、次の観点で“目的別”に並べると、初心者でも選びやすくなります。
- 初心者向け:画面が分かりやすい/質問形式で進む/サポートが手厚い
- 副業向け:取引データの取り込みが強い/スマホで完結しやすい
- フリーランス向け:請求書・経費精算と一体で管理できる/確定申告まで一気通貫
ITトレンドでは、個人事業主や小規模企業でも活用できる確定申告・会計ソフトを掲載しています。関連ソフトを一覧で比較表で見れる記事も用意しているので、ぜひご覧ください。
確定申告に関するFAQ
Q1. 期限に間に合わないとどうなる?
延滞税など不利益が生じ得るため、早めに準備し、迷ったら国税庁の案内(確定申告特集やFAQ)で確認しながら進めるのが安全です。
Q2. スマホだけでもできる?
国税庁は「スマホとマイナンバーカードでe-Tax」などの案内を用意しており、スマホ対応も進んでいます。
Q3. 副業が会社にバレるのが不安
勤務先の就業規則・雇用契約で、事前申請や競業・守秘義務などが定められていることがあります。
「知られる/知られない」より先に、契約・規程違反リスクがないか確認しましょう。
税・住民税の扱いは状況や自治体で異なるため断定せず、必要に応じて公的情報の確認や人事・専門家への相談を検討してください。
まとめ
確定申告は、国税庁の推奨フローに沿って「書類準備→作成コーナー入力→提出」と進めれば、初心者でも到達可能です。「確定申告書等作成コーナー」では案内に沿って入力するだけで作成・送信まででき、自動計算で計算誤りを抑えられます。
実際、所得税申告のオンライン利用率は令和6年度で74.1%(19,898,752件)と高く、e-Taxは特別な方法ではなく“標準手段”になっています。
そのうえで、どうしても時間が取れない人は、入力や整理の負担が大きい部分だけをツールで補い、ITトレンドの比較表で料金やサポートを軸に自分に合うものを選ぶという順番が納得感のある進め方です。
