「学生でもクレジットカードって作れるの?」「就職前に持っておいたほうがいいの?」
大学生・専門学生のカード選びに悩む方は多いです。答えを先に言うと、学生でも申し込めるカードは多く、年会費無料で還元率も高い選択肢が揃っています。学生専用カードや若年層向けカードは審査の間口が広く設計されているため、収入がアルバイト程度でも申し込みやすい構成になっています。
本記事では、学生に適した18枚のクレジットカードを「学生申し込み可否・年会費・基本還元率・学生向け特典・ポイント汎用性」の5軸で独自採点し、加重平均スコアで順位を決定しました。算出ロジックも全て公開しているため、自分の重視する軸に合わせて読み替えることもできます。
学生がクレジットカードを選ぶ3つのポイント
ポイント① 年会費は「永年無料」を基準にする
学生のうちはカードの利用額が少ないことが多く、有料カードの年会費を還元ポイントで上回るのは現実的ではありません。年会費永年無料のカードをベースにして、まず1枚使い始めるという方法もあります。
「初年度無料」と「永年無料」は別物です。2年目以降に年会費がかかるカードは、社会人になってからも使い続けるつもりがなければ解約の手間が発生します。学生時代の最初の1枚には、条件なく無料が続くカードがコスト面でリスクを抑えやすい選択肢の一つです。
ポイント② 学生専用の特典・優遇を見逃さない
一部のカードには、学生(または18〜25歳など若年層向け)の特典が設けられています。代表的なのは以下のようなものです。
・海外利用時のポイント倍率アップ:留学や旅行中の使用でポイントが2〜3倍になる仕組み
・卒業時ボーナスポイント:一定期間利用後に付与される特別ポイント
・在学中の年会費無料→卒業後有料:学生カードは無料だが卒業後に一般カードへ自動切替
特典の種類によって向き・不向きが変わるため、自分の生活スタイル(留学の有無、日常の支払い場所など)と照らし合わせて確認してください。
ポイント③ 卒業後も使い続けられる設計かを確認する
学生専用カードは、卒業後に一般カードへ切り替えになるものが多くあります。切り替え時にカード番号が変わる場合、各種サービスの支払い設定を更新する手間が発生します。
長く使い続けることを想定するなら、学生専用でない通常のカードを在学中から持つ方法もあります。年会費無料で還元率の高いカードなら、卒業後にそのまま使えます。一方、学生時代の特典を最大限享受したいなら学生専用カードを在学中だけ使い、社会人向けの本命カードに切り替えるという使い分けも合理的です。
学生向けクレジットカードランキング【2026年版・18枚比較】
評価軸と算出ロジック
本ランキングは18枚のカードを5つの評価軸でITトレンドMoney編集部が独自に採点し、軸ごとに重み付けした加重平均スコア(最高100点)で順位を決定しています。各指標の実数値(1〜5点)をMin-Max正規化した後、下記の重みを掛けて合算しています。
評価軸 | 重み | 評価内容 |
学生申し込み可否・年齢条件 | 20% | 学生専用カード=5点、学生可+年齢制限あり=4点、学生可(条件なし)=3点、高校生除く等=2点 |
年会費 | 25% | 永年無料=5点、条件付き無料(達成しやすい)=4点、初年度無料のみ=3点、〜3,000円=2点、5,000円超=1点 |
基本還元率 | 20% | 1.5%以上=5点、1.2%=4点、1.0%=3点、0.5%=2点、0.3%以下=1点 |
学生向け特典・優遇 | 20% | 学生専用特典充実(海外3倍・卒業ボーナス等)=5点、若年層向け特典あり=4点、一般的なポイントアップ=3点、特典なし=2点 |
ポイント汎用性 | 15% | 現金同等(キャッシュバック・Suicaチャージ等)=5点、大手EC・コンビニで直接利用=4点、特定サービス限定だが使いやすい=3点、交換先が少ない=2点 |
年会費に最も高い重み(25%)を置いたのは、収入が限られる学生にとってコスト負担が選択を左右する最大要因だからです。学生申し込み可否と学生特典にそれぞれ20%を割り当てることで、「そもそも使えるか」と「学生ならではの恩恵があるか」の両面を評価しています。
それぞれのスコアを踏まえた上でのランキングは以下の通りです。
順位 | カード名 | スコア | 学生申込可否 | 年会費 | 基本還元率 | 学生特典 | 汎用性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | JALカードnavi | 83.3 | ★5 | ★5 | ★3 | ★5 | ★3 |
2 | JCBカードW | 75.0 | ★4 | ★5 | ★3 | ★4 | ★4 |
3 | JCBカードW Plus L | 75.0 | ★4 | ★5 | ★3 | ★4 | ★4 |
4 | 学生専用ライフカード | 65.0 | ★5 | ★5 | ★1 | ★5 | ★2 |
5 | 三井住友カード(NL) | 60.0 | ★3 | ★5 | ★2 | ★3 | ★5 |
6 | au PAYカード | 60.0 | ★3 | ★5 | ★3 | ★2 | ★5 |
7 | リクルートカード | 56.7 | ★3 | ★5 | ★4 | ★2 | ★3 |
8 | 楽天カード | 55.0 | ★3 | ★5 | ★3 | ★2 | ★4 |
9 | PayPayカード | 55.0 | ★3 | ★5 | ★3 | ★2 | ★4 |
10 | dカード | 53.3 | ★2 | ★5 | ★3 | ★2 | ★5 |
11 | Orico Card THE POINT | 50.0 | ★3 | ★5 | ★3 | ★2 | ★3 |
12 | エポスカード | 50.0 | ★3 | ★5 | ★2 | ★3 | ★3 |
13 | イオンカードセレクト | 48.3 | ★3 | ★5 | ★2 | ★2 | ★4 |
14 | セブンカード・プラス | 48.3 | ★3 | ★5 | ★2 | ★2 | ★4 |
15 | セゾンカードインターナショナル | 43.3 | ★3 | ★5 | ★2 | ★2 | ★3 |
16 | P-oneカード スタンダード | 35.0 | ★3 | ★4 | ★3 | ★2 | ★5 |
17 | ビックカメラSuicaカード | 28.3 | ★3 | ★4 | ★2 | ★2 | ★5 |
18 | セゾンパールアメックス | 18.3 | ★3 | ★4 | ★2 | ★2 | ★3 |
第1位:JALカードnavi(総合スコア:83.3)
在学中(高校生を除く18歳以上)を対象とした学生専用カードで、学生申し込み可否・年会費・学生特典の3軸で最高評価の★5を獲得しました。
在学中は年会費完全無料(通常は2,200円)で、卒業後は一般JALカードに自動切替されます。学生専用の特典として「ショッピングマイル・プレミアム」が在学中は無料で付帯します。これにより国内100円=1マイル(通常200円=1マイル)・海外100円=2マイルと積算率が大幅アップし、留学や旅行で海外に行く機会がある学生には特に大きな差が生まれます。
在学中に卒業旅行などを想定してマイルを貯めておくと、卒業後すぐに特典航空券として活用できる点も一つの特徴です。ポイント(マイル)は航空券や商品との交換が主な出口になるため汎用性★3です。マイルを日常的に活用しない方や、航空券への交換に関心が薄い方には恩恵が限定的になる点も留意が必要です。
第2位:JCBカードW(総合スコア:75.0)
申し込みは18〜39歳限定(年齢制限あり)ですが、学生でも申し込め、年会費は永年無料です。通常のJCBカードと比較してポイント還元率が常に2倍になる設計で、基本還元率は実質1.0%(Oki Dokiポイント換算)です。
Amazonでのショッピングやスターバックスカードへのチャージでポイントが大幅に増えるため、これらを日常的に使う学生には最大還元率の恩恵が大きいです。JCBカードW自体に学生専用の特別優遇はありませんが、18〜39歳という年齢制限のある若年層向けカードとして位置づけられており、対象者の学生は年齢制限に留意の上、早めに条件を確認しておくと良いでしょう。
ポイントの汎用性は★4で、Amazonギフトカードやキャッシュバックへの交換が可能です。39歳までに申し込まないと以後は同条件のカードを作れないため、対象年齢の学生は申込条件を早めに確認しておくと良いでしょう。なお、Amazonやスターバックスを利用しない場合はポイント倍率アップの恩恵が小さくなる点も確認が必要です。
第3位:JCBカードW Plus L(総合スコア:75.0)
JCBカードWとほぼ同じスコアで同率3位です。基本スペックはJCBカードWと同一ですが、女性向けの付帯特典(LINDAリーグ)が追加されている点が異なります。毎月の抽選で人気ブランドのプレゼントに応募できる仕組みや、女性疾患保険・医療保険のオプション加入が可能です。
女性学生にとってはJCBカードWよりも付加価値が高く、同じコストで保険オプションを検討できる点が評価されます。男性は申し込みできるものの女性向け特典の恩恵を受けられないため、男性にはJCBカードWの方が実質同等です。
第4位:学生専用ライフカード(総合スコア:65.0)
文字通り学生専用のカードで、学生申し込みのしやすさ★5・学生特典★5を獲得しています。海外でのショッピング利用でポイントが3倍になる特典は学生カードの中でも高水準です。また、在学中に一定額以上利用すると卒業後の一般カードへの切替時にボーナスポイントが付与されるため、学生のうちから使い始めるメリットがあります。
基本還元率は0.5%と低めで、日常の国内利用では他のカードより還元が少なくなります。海外利用が多い学生、または特典・ボーナスの活用を主目的にするなら上位評価ですが、普段の買い物での還元を重視するなら2〜3位のカードとの使い分けを検討しても良いでしょう。
第5位:三井住友カード(NL)(総合スコア:60.0)
NLはナンバーレスの略で、カード番号が券面に記載されていないセキュリティ設計が特徴です。年会費永年無料で、セブン-イレブン・ローソン・マクドナルドなど対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済を使うと最大5〜7%のポイント還元を受けられます(5%が標準的な上限で、証券口座等の追加条件を満たすと最大7%)。
基本還元率は0.5%(★2)と低いですが、コンビニを頻繁に使う学生には最大還元率の恩恵が大きいです。Vポイントは現金同等(Visa/Masterのプリペイドや銀行口座へ入金)で使えるため汎用性★5。社会人になってもそのまま使い続けられる汎用カードとして活用しやすい設計になっています。
第6位:au PAYカード(総合スコア:60.0)
5位の三井住友カード(NL)と同点です。年会費永年無料・基本還元率1.0%(★3)・Pontaポイントの汎用性★5という構成です。auまたはUQ mobileの契約者は、携帯料金の支払いにこのカードを使うと追加ポイントが積み上がるため、au/UQユーザーの学生には実際の還元率が数字以上になります。
学生向けの特別特典(在学中優遇)はなく★2ですが、Pontaポイントはローソン・ケンタッキー・au PAYマーケット等で幅広く使えます。au/UQユーザー以外でも、年会費無料かつ汎用性が高い点は選択肢の一つとして挙げられます。
第7位:リクルートカード(総合スコア:56.7)
基本還元率1.2%は年会費無料のカードの中でトップクラスです。どこで何を使っても1.2%のPontaポイント(またはdポイント)が付き、特定の店舗に通うかどうかに関係なく安定した還元が続きます。
「コンビニはここ、スーパーはここ」と使う場所が決まっていない学生や、特定の経済圏に縛られたくない方に向きます。学生特典は特になく★2のため、コスパよりも特典体験を重視するなら上位カードが優先されますが、シンプルに高い基本還元率を求める場合には、有力な選択肢の一つとして挙げられます。
第8位・第9位:楽天カード・PayPayカード(総合スコア:55.0)
2枚が同点で8位・9位です。いずれも年会費永年無料・基本還元率1.0%という標準的なスペックです。
楽天カードは楽天市場での買い物時に還元率が3〜4%以上になるため、楽天市場をよく使う学生には実態の還元率が大きく上がります。楽天ポイントはコンビニや楽天Pay加盟店で使えるため汎用性★4。
PayPayカードはPayPayを日常的に使う学生向けで、PayPay残高に等価チャージして使えるため現金に近い感覚でポイントを消化できます。学生向けの特別優遇はどちらも★2ですが、すでに楽天またはPayPayの経済圏を利用している学生なら既存の習慣と組み合わせやすい選択です。
第10位:dカード(総合スコア:53.3)
年会費永年無料・基本還元率1.0%・dポイント汎用性★5という構成です。ドコモユーザーは携帯料金のポイント加算が受けられ、実質的な還元率が高まります。学生申し込み可否が★2(高校生除く等の条件あり)とやや厳しめですが、申し込み自体は可能です。
dポイントはローソン・マクドナルド・イオン等で使え、Androidスマホを使っているドコモユーザーの学生には特に親和性が高いです。
第11位以下について
11位(Orico Card THE POINT・50.0)と12位(エポスカード・50.0)は同点で、どちらも年会費無料で基本還元率1.0%です。エポスカードはマルイでの買い物で優遇され、海外旅行傷害保険が無料で付帯します。留学や旅行を予定している学生には保険面の価値があります。
13位・14位のイオンカードセレクト(48.3)・セブンカード・プラス(48.3)は、それぞれイオン系スーパー・セブン-イレブンでの利用が多い学生に特化した設計です。利用場所が限られる分、汎用スコアでは中位にとどまります。
16位以下(P-oneカード スタンダード・ビックカメラSuicaカード・セゾンパールアメックス)は年会費が一部有料または条件付きであるため、年会費の重みが大きい今回の採点では下位になっています。特定の使い方をする場合の個別評価は別途必要です。
よくある質問(FAQ)
Q. 学生はクレジットカードの審査に落ちやすいですか?
A. 学生専用カードや年会費無料のスタンダードカードであれば、収入がアルバイト程度でも審査に通るケースが多くあります。ただし信用情報に傷がある場合(携帯電話の未払い等)は審査が通りにくくなるため注意が必要です。
Q. 親の同意なしで申し込めますか?
A. 2022年4月の民法改正により成人年齢は18歳に引き下げられているため、18歳以上は単独で申し込めます。ただし多くのカードで「高校生は申し込み不可」とされており、高校在学中は実質的に対象外となるケースがほとんどです。高校卒業後の18歳・19歳の大学生・専門学生は成人として親権者の同意なく申し込めます。
Q. 学生のうちに何枚持つのがいいですか?
A. 支出管理の観点から、最初は1枚に絞るという方法があります。複数枚持つと支出の管理が複雑になり、引き落とし日の把握が難しくなります。1枚を使い慣れてから、追加の目的(旅行用・コンビニ特化等)で2枚目を検討するのも一つの考え方です。
Q. 学生カードから社会人カードへの切替は自動ですか?
A. カードによって異なります。学生専用ライフカードやJALカードnaviは卒業後に一般カードへ自動切替になります。JCBカードW・楽天カードなどは学生専用でなく年齢条件(39歳以下等)のみのため、社会人になっても同じカードを継続利用できます。
Q. ポイントをうまく貯めるコツはありますか?
A. 毎月の固定支出(サブスクリプション・携帯料金・定期券のオートチャージ)をカード払いに集約することが基本です。少額でも積み重ねれば年間で数千ポイントになります。また、スマートフォン決済と連携させると使用場面が広がります。
まとめ:学生のうちから始める1枚選びのポイント
どのカードが自分の利用スタイルに合うかは、年会費・還元率・特典の三点を軸に各人の生活状況に照らして判断することが重要です。クレジットカードは支出を可視化するツールとしても機能するため、学生のうちから使い方を把握しておくことは一定のメリットにつながります。
免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定の金融商品の購入・申し込みを推奨するものではありません。掲載している年会費・ポイント還元率・特典等の情報は2026年4月時点のものであり、カード会社の改定により変更される場合があります。審査の可否はカード会社の裁量により決定されるため、本記事の内容が審査通過を保証するものではありません。18歳未満の方のカード申し込みについては各カード会社の規定をご確認ください。ご契約・お申し込みは、必ず各カード会社の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。
