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20代の貯金平均と中央値は?「貯金ゼロ」3割の現実と資産形成の始め方
家計管理公開日: 2026/03/03

20代の貯金平均と中央値は?「貯金ゼロ」3割の現実と資産形成の始め方

「SNSを見ると、同世代が数百万貯めている報告ばかりで焦る」「20代で貯金ゼロって、自分だけ?」 社会人になりたての頃や、一人暮らしを始めて間もない20代にとって、周りのお財布事情は気になるものです。

ニュースで見る「平均貯蓄額」と自分の通帳残高のギャップに落ち込む必要はありません。実は、公的なデータを見ると、一部の富裕層が平均値を大きく引き上げているだけで、実態(中央値)はもっとシビアであることが分かります。

本記事では、金融経済教育推進機構が公表した「家計の金融行動に関する世論調査総世帯」の最新データをもとに、20代のリアルな懐事情を紐解きます。 「いくら持っているか」にとらわれず、「これからどう増やしていくか」の第一歩を踏み出すためのヒントを持ち帰ってください。

結論:20代の貯金は「平均」ではなく「中央値26万円」を見よう

結論から申し上げます。20代の貯金において「平均値」だけを目標にするのは危険です。なぜなら、平均値は「桁違いに資産を持っている人」の影響で実態よりも高く出るからです。

データを順に並べたときに真ん中に来る「中央値」も参考にしましょう。

調査データから見える20代の現状

 最新の調査データ(総世帯・20代)によると、金融資産保有額は以下の通りです。

  • 平均値:212万円
  • 中央値:26万円

「平均200万円超」と聞くと焦るかもしれませんが、実態に近い「中央値」はわずか26万円です。

これが、多くの20代にとっての「普通の感覚」と言えます。

さらに注目すべきは、「金融資産非保有(貯蓄ゼロ)」と回答した割合が33.3%と、3人に1人が直面している現実なのです。

今の貯金額が少なくても、手遅れというわけではありません。重要なのは、20代という時間的な強みを活かして、今から「貯まる仕組み」を作れるかどうかです。

出典:家計の金融行動に関する世論調査|金融経済教育推進機構

データで見る「20代」の貯蓄のリアル

提供された調査データをさらに深掘りして、貯蓄の「分布」を見てみましょう。平均値だけを見ていると気づかない「二極化」の構造が見えてきます。

金融資産保有額の分布(20代・金融資産なし含む)

保有額の範囲

割合

金融資産非保有(0円)

33.3%

100万円未満

25.6%

100〜200万円未満

9.9%

200〜300万円未満

5.0%

...

...

1,000万円以上

4.5% (合計)

出典:家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)|金融経済教育推進機構

データの読み解き

  1. 「資産なし」と「100万円未満」で約6割 

    貯蓄ゼロ(33.3%)と、資産はあるが100万円未満(25.6%)を合わせると、約58.9%の人が貯蓄100万円に届いていません。これが20代のリアルです。

  2. 「貯蓄がある人」の中だけで見ると? 

    一方で、「金融資産を保有している世帯」だけに絞ったデータを見ると、平均値は326万円、中央値は127万円まで上がります。 しかし、この「保有世帯」の中でも「100万円未満」の層は38.4%と最も多く、若いうちから大きく資産を持っている層はあくまで少数派であることがわかります。

よくある「20代の貯金神話」の真偽を検証

SNSやネット記事で囁かれる「貯金神話」について、データと照らし合わせて検証します。

神話①:「20代で100万円貯めていないとヤバイ」

判定:×(現実は半数以上が未達) 

先ほどのデータ通り、中央値は26万円であり、100万円未満が多数派です。特に社会人1〜3年目は、引越し費用や奨学金の返済などで手元資金がないのは自然なことです。 「100万円」はあくまで最初の目標地点(生活防衛資金)であり、現時点で達成していなくても過度に焦る必要はありません。

神話②:「年齢×10万円(25歳なら250万円)は貯金すべき」

判定:△(年収や生活環境による) 一律の金額で縛るのは非現実的です。データを見ても、20代で200〜300万円の資産を持っている層は全体のわずか5.0%です。 金額で他人と比較するのではなく、「手取りの10%」といった「自分の収入に対する比率」で目標を立てるのが、無理なく続けるコツです。

神話③:「ボーナスは全額貯金すべき」

判定:△(理想的だが現実は甘くない) 理想はできるだけ金融資産を増やすことですが、実際にはクレジットカードのボーナス払いや、急な出費の補填に消えるケースも多いです。まずは「ボーナスの半分は別口座に移す」といった現実的なラインから始めましょう。

年収・地域でどう変わる?属性別データ比較

「貯まる人」と「貯まらない人」の差はどこで生まれるのでしょうか。属性別のデータ(総世帯全体)から傾向を見てみます。

年収帯別の貯蓄額(中央値・全年齢)

  • 年収300万円未満:50万円
  • 年収300〜500万円未満:251万円
  • 年収500〜750万円未満:473万円 

出典:家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)|金融経済教育推進機構

当然ながら年収が高いほど貯蓄額は増えますが、年収300万円未満の層でも、資産ゼロの割合は36.0%にとどまり、残りの6割以上は何らかの資産を持っています。収入が低いから貯金できないのではなく、「少額でも貯めているか」が分かれ道になります。

地域による差(中央値・全年齢)

  • 関東地方:303万円
  • 全国平均:250万円
  • 九州地方:100万円 

出典:家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)|金融経済教育推進機構

関東地方(都市部)は家賃などの生活コストが高い一方、賃金水準も高いため、結果として貯蓄額の中央値が高くなる傾向にあります。地方在住で「都会の平均」と比べて落ち込む必要はありません。

性格・状況別:あなたに向いている「貯め方の型」

「月末にお金が余ったら貯金しよう」と考えていると、いつまで経ってもお金は貯まりません。自分のタイプに合わせて、強制的に貯まる仕組みを作りましょう。

タイプA:収入が安定している会社員 → 「先取り投資」 毎月の給料日に、自動的に別口座や投資口座にお金が移る設定をしましょう。

アクション例: NISA(つみたて投資枠)等の制度を活用した投資信託の積立。月数千円からでも設定可能です。 20代は運用期間を長く取れるため、少額からでも「複利効果」を味方につけやすい時期です。一度設定すれば、忘れていても勝手に資産が積み上がります。 ※特定商品の推奨ではありません。

タイプB:収入が不安定・フリーランス → 「生活防衛資金ファースト」 無理な投資は禁物です。まずは生活費の3〜6ヶ月分を「現金(預貯金)」で確保することを最優先にしてください。

アクション例: 生活費口座とは別に、引き出しにくい「貯蓄用口座」を作り、そこに現金をプールする。

タイプC:実家暮らし → 「環境フル活用」 固定費が低い実家暮らしは、人生最大の「貯めどき」です。

アクション例: 家に入れるお金を除いた手取りの40〜50%を強気に貯蓄・投資へ回す。ここで作った種銭が、将来の結婚資金や住宅購入資金のベースになります。

まとめ:貯金額より「仕組み」を作った人が勝つ

20代の貯金事情について、最新の公的データをもとに解説しました。

  • 平均値(212万円)は気にしない。中央値(26万円)と「貯蓄ゼロ(33.3%)」が現実の多数派。
  • 今の貯金額が少なくても、それは恥じることではありません。
  • ただし、30代以降に差をつけるには、今から「貯蓄ゼロ」を脱出する行動が必要です。

20代の最大の武器は「時間」です。 例えば、毎月1万円を年利3%(仮)で30年間積み立てれば、元本360万円に対し、約580万円まで増える可能性があります(※シミュレーション上の計算であり、将来の成果を保証するものではありません)。

「お金がないから投資は無理」ではなく、「お金がないからこそ、少額から時間を味方につけて増やす」という発想に切り替えましょう。

まずは、自分の家計状況を把握し、月々数千円からでも「先取り貯蓄」や「つみたて投資」の設定を始めてみてください。その小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。


ここまで読んで、少しでも「自分は大丈夫だろうか」と感じた方へ。

将来の不安は見えないことから生まれます。逆に言えば、今の状況が整理できるだけでも、次に何をすべきかは見えてきます。あなたの収入・支出・貯蓄状況をもとに、今の立ち位置をチェックしてみませんか?

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免責事項 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や推奨、投資助言を行うものではありません。本記事で使用しているデータは、「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)」等に基づいています。投資や契約に関する最終的な判断は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。