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学資保険の返戻率ランキング2025!高いだけで選ぶ落とし穴とは
保険公開日: 2026/03/03

学資保険の返戻率ランキング2025!高いだけで選ぶ落とし穴とは

学資保険、「返戻率」だけで選んでいませんか?

子どもの教育資金準備として、根強い人気を誇る「学資保険」。「どうせ入るなら、少しでも増えるものがいい」と、返戻率(へんれいりつ)のランキングばかりを検索していませんか?

確かに返戻率は重要ですが、「返戻率が高い=あなたにとってベストな保険」とは限りません。 返戻率を高くするためには「保険料を短期間で払い終える(短期払い)」などの条件が必要になることが多く、その分、毎月の家計負担が重くなったり、万が一の保障が手薄になったりするケースがあるからです。

本記事では、2025年の最新データ(各社公表値)を踏まえた返戻率の傾向を紹介しつつ、数字の裏にある「リスク」や「条件」を冷静に分析します。 「高い返戻率に飛びついて、途中で払えなくなり解約してしまった(元本割れ)」という失敗を防ぐために、まずは仕組みを正しく理解しましょう。

学資保険の「返戻率」とは?基礎知識と計算式

ランキングを見る前に、まずは「返戻率」が決まる仕組みを押さえておきましょう。

返戻率の定義

返戻率とは、「支払った保険料の総額に対して、満期時に受け取れるお金(満期保険金+祝金)がどれくらいか」を表す割合です。

計算式: ( 受取総額 ÷ 支払保険料総額 ) × 100 = 返戻率(%)

• 例:

    ◦ 支払総額:200万円

    ◦ 受取総額:220万円

    ◦ 220万円 ÷ 200万円 × 100 = 110%

この場合、支払った額よりも10%増えて戻ってくることになります。逆に、100%を下回る場合は「元本割れ」となり、支払った額よりも受取額が少なくなります。

返戻率に影響する4つの要素

同じ保険会社の商品でも、契約条件によって返戻率は大きく変わります。一般的に、以下の条件を組み合わせると返戻率は高くなります。

  1. 契約年齢: 子どもが0歳、親が若いうちに加入するほど有利。
  2. 払込期間: 「18歳まで払う」より「10歳・15歳で払い終える(短期払い)」方が、運用期間が長くなり返戻率は上がります。
  3. 受取時期: 大学入学時だけでなく、卒業時まで遅らせる方が運用効率は上がります。
  4. 特約の有無: 医療特約などをつけると保険料が掛け捨て部分に回るため、返戻率は下がります。

【2025年版】学資保険の返戻率ランキング・比較

主要な保険会社の学資保険について、最大返戻率や特徴を整理しました。

※返戻率は契約年齢・性別・プランにより変動します。以下の数値は各社が公表しているモデルケースや最大値の目安(出典:各社公式サイト等)です。

■主な学資保険の返戻率比較(2025年時点のデータに基づく)

保険会社・商品名

返戻率の目安

特徴・備考

明治安田生命

つみたて学資

〜127.4%

10歳・15歳払込の短期払いで高い返戻率を目指すプラン。受取は大学4年間。

ソニー生命

学資保険(無配当)

最大123.5%

Ⅰ型・Ⅱ型・Ⅲ型があり、Ⅲ型(大学進学〜満期まで受取)などのプランで高い返戻率。

JA共済

こども共済

102.6%〜110.1%

幼稚園〜大学まで幅広く祝金が出るタイプや、貯蓄重視タイプなど選択肢が広い。

富国生命

みらいのつばさ

〜109.5%

兄弟割引があるのが特徴。ジャンプ型(大学重視)とステップ型(入園入学重視)がある。

住友生命保険

たのしみキャンバス

107%

18歳までに受け取るプランで、払込期間の選択肢(17〜21歳など)が用意されている。

オリックス

終身保険RISE

105.9~108.5%

教育資金準備にも活用できる終身保険。高校・大学の進学時期に合わせて資金を準備する形となる。

日本生命

ニッセイ学資保険

102%〜105.7%

こども祝金の有無を選べる。配当金がつくタイプもあるが、返戻率は標準的。

アフラック

夢見るこどもの学資保険

104.90%

高校入学から大学卒業まで手厚くサポート。

第一生命保険

こども学資保険

100〜102%

高校入学や大学入学時、大学在学中(2・3・4年時)など、進学のタイミングに合わせて受け取れる。

かんぽ生命保険

はじめのかんぽ

94.68%

小・中・高の入学時や17歳〜21歳など、細かく祝金を受け取れるが、返戻率は100%を下回る(元本割れとなる)。

ランキング上位の共通点

明治安田生命やソニー生命など、高い返戻率(110%〜120%超)を提示している商品は、基本的に「短期払い(10歳払い済みなど)」かつ「受取時期を大学期間に集中させている」という特徴があります。 逆に、幼稚園や小中学校で細かく祝金を受け取るタイプは、運用益が出にくいため返戻率は低くなる傾向にあります。

要注意!「返戻率が高い=おすすめ」とは限らない理由

「じゃあ一番返戻率が高い明治安田生命やソニー生命に入ればいいの?」と思うかもしれませんが、ここには落とし穴があります。

① 家計への圧迫(キャッシュフローの悪化)

 返戻率を高めるために「10歳払い済み」を選ぶと、18歳払い済みに比べて月々の保険料は約1.5倍〜1.8倍に跳ね上がります。 子どもが小さいうちは良くても、習い事や塾代がかかり始める時期に保険料負担が重なり、途中解約(=元本割れ)してしまうリスクがあります。

② インフレリスク(実質価値の目減り) 

学資保険の多くは「固定金利」です。契約時に「18年後に200万円受け取る」と金額が固定されます。 もし世の中の物価が上がり(インフレ)、18年後に「今の200万円で買えるもの」が減ってしまっていても、受け取れる額は変わりません。高インフレ局面では、実質的な価値が目減りするリスクがあります。

③ 保障機能の薄さ 

返戻率重視の商品は「貯蓄」に特化しており、子どもの医療保障などはついていません。万が一の入院などに備える場合は、別途医療保険を検討する必要があります。

あなたの家庭はどっち?学資保険が「向いている人・いない人」

学資保険は万能ではありません。家庭の状況によって向き不向きがはっきり分かれます。

向いている家庭(学資保険が適している)

安定収入があり、短期払(10年など)でも家計が回る人: 高い返戻率を享受できる理想的な層です。

貯金が苦手で、強制的に天引きされたい人: 「あればあるだけ使ってしまう」タイプには、解約しにくい保険という仕組みが最強の強制貯蓄になります。

「親の万が一」に備えたい人: 「保険料払込免除特約」により、契約者(親)が死亡・高度障害になった以降の保険料はタダになり、満期金は全額受け取れます。これは預金やNISAにはない最大のメリットです。

向いていない家庭(他の手段を検討すべき)

家計に余裕がなく、月々の支払いを安く抑えたい人: 無理して学資保険に入り、途中で解約するのが一番の損失です。

インフレリスクを考慮して、資産を増やしたい人: 教育資金の準備期間が10年以上あるなら、後述するNISAなどの方が期待リターンは高くなります。

数字で比較!18年後の学資保険 vs 新NISA vs 預金

教育資金として「元手300万円」を18年間で用意する場合のイメージを比較してみましょう。 ※あくまで一般的な平均値を用いた試算であり、将来の成果を保証するものではありません。

比較項目

積立預金

学資保険(高返戻率型)

新NISA(投資信託)

想定利回り

年0.002%〜0.3%

返戻率 105%〜110%

年3.0%〜5.0%(仮定)

18年後の受取額イメージ

約301万円

約315〜330万円

約390〜470万円

払込総額以上の受取(満期時)

あり

あり(満期まで持てば)

なし(変動リスクあり)

途中解約

いつでもOK

元本割れの可能性大

いつでも売却可能

親の死亡時

積立ストップ(残高のみ)

以降の払込免除+満額給付

積立ストップ(時価のみ)

ITトレンドマネー編集部の考察

増やす力: NISA(投資)が圧倒的です。複利効果により、18年という長期では大きな差になります。

守る力: 学資保険は「親の死亡時」の保障機能が強力です。

流動性: 預金はいつでも使えますが、増えません。

「攻めのNISA」と「守りの学資保険」を組み合わせる(例:半分は保険、半分はNISA)のが、リスク分散の観点からは賢い選択と言えます。

よくある疑問・FAQ

Q. 返戻率は何%以上ならお得ですか?

A. 一般的には105%以上あれば、円建ての学資保険としては優秀な部類です。ただし、契約年齢や払込期間によります。

Q. 途中解約するとどうなりますか?

A. ほとんどの場合、支払った保険料の総額よりも少ない金額しか戻ってきません(元本割れ)。特に加入して数年以内の解約は返戻率が70〜80%程度になることもあり、大きな損失となります。

Q. 保険料払込免除特約はつけるべき?

A. 学資保険の最大のメリットの一つなので、基本的にはつけることを検討すべきです。ただし、これをつけると返戻率はわずかに下がることがあるため、詳細なシミュレーションで確認してください。

Q. ソニー生命と明治安田生命、どっちがいいですか?

A. 一概には言えません。ソニー生命はプランの選択肢が多く(Ⅲ型など)、明治安田生命はシンプルな貯蓄型で短期払いに強い傾向があります。必ず両方の見積もりを取り、ご自身の年齢・子どもの年齢で比較してください。

Q. 投資(NISA)と比べてどちらが有利?

A. 「増える金額」だけで見ればNISAが有利な可能性が高いですが、NISAには「元本割れリスク」と「親死亡時の保障がない」という弱点があります。教育資金は「絶対に減らせないお金」も含まれるため、安定性を求めるなら学資保険も有力な選択肢です。

まとめ:返戻率は「判断材料の一つ」。目的とリスク許容度で選ぼう

2025年の学資保険選びにおいて、返戻率ランキングはあくまで「入り口」に過ぎません。

失敗しない選び方のステップ

1. 目的を明確にする: 「確実に貯めたい(強制貯蓄)」「親の万が一に備えたい」なら学資保険。「大きく増やしたい」ならNISA併用。

2. 無理のない支払期間を選ぶ: 返戻率欲しさに無理な「10年払い」を選び、家計が苦しくなっては本末転倒です。

3. 複数社を比較する: 契約者の年齢や子どもの年齢によって、A社が得な場合もあればB社が得な場合もあります。

大切なのは、「いくら増えるか」だけでなく、「18年間無理なく続けられるか」です。 各種シミュレーションを活用し、ご家庭のキャッシュフローに合った最適なプランを見つけてください。


ここまで読んで、少しでも「自分は大丈夫だろうか」と感じた方へ。

将来の不安は見えないことから生まれます。逆に言えば、今の状況が整理できるだけでも、次に何をすべきかは見えてきます。あなたの収入・支出・貯蓄状況をもとに、今の立ち位置をチェックしてみませんか?

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免責事項 本記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の勧誘や推奨を行うものではありません。掲載している返戻率や試算は、記事執筆時点(2025年版データ)の各社公表情報に基づく概算であり、実際の契約条件や金利情勢により変動します。ご契約の際は、必ず各保険会社のパンフレットや重要事項説明書をご確認の上、ご自身の判断で行ってください。