毎月の家賃をクレジットカードで支払えれば、ポイントが貯まり、振込の手間もなくなります。とはいえ「自分の物件でカード払いができるのか」「手数料はかかるのか」と気になる方は多いと思います。家賃のカード払いに対応しているかは大家や管理会社の判断によりますが、対応していない物件でも代行サービスを使える場合があります。この記事では、家賃をクレジットカード払いにする方法、手数料、ポイント還元、対応物件の探し方までを解説します。
編集部の結論:管理会社経由ならお得・代行サービスは「還元率 vs 手数料」を比較
家賃をクレジットカードで払うと毎月の振込手間が消え、ポイントも貯まります。編集部の見解として、判断軸は「物件が直接対応しているか/代行サービスを使うか」の2択で、特に代行サービスを使う場合は手数料がポイント還元を上回らないか確認することが重要です。

- 物件が直接カード払いに対応:手数料は大家・管理会社負担が原則。入居者はポイントが貯まる分まるごとお得
- 代行サービスを利用:入居者が手数料3.6〜5.5%を負担。還元率1.0%カードでは差し引き赤字になる
- 高還元カードでも要注意:家賃をポイント付与対象外にしているカードや上限を設けているカードもある
- 限度額の圧迫にも注意:家賃は金額が大きく、他の支払いに使える枠が減る
以下では、家賃カード払いの2つの方法、メリット・デメリット、ポイント還元の試算、対応物件の探し方まで詳しく解説します。
家賃はクレジットカードで払える?
家賃をクレジットカードで支払えるかどうかは、物件の大家や管理会社がカード払いを導入しているかで決まります。導入されていれば、毎月の家賃を登録したクレジットカードで決済できます。
ただし、家賃のクレジットカード払いはまだ全国的に一般的とは言えず、対応している物件の割合は5〜10%程度とされています。口座振替や銀行振込が主流のため、カード払いを希望する場合は、その物件が対応しているかをまず確認する必要があります。対応していない物件でも、後述する代行サービスを利用すればカード払いにできるケースがあります。
家賃をクレジットカード払いにする方法
家賃をクレジットカードで支払う方法は、大きく2つあります。物件の管理会社・大家が対応している場合と、家賃カード払いの代行サービスを使う場合です。
管理会社・大家がカード払いに対応している場合
物件の管理会社や大家が家賃のクレジットカード決済を導入していれば、入居時または入居後に申し出て手続きすることで、家賃をカード払いに切り替えられます。賃貸契約の申し込み時に支払い方法としてカードを選べる物件もあります。この場合、決済手数料は原則として大家・管理会社側が負担するため、入居者に追加の手数料はかからないのが一般的です。
代行サービス(RentEase・クレカリ賃貸など)を使う場合
物件自体がカード払いに対応していなくても、家賃のクレジットカード払いを仲介する代行サービスを使えば、カード決済にできる場合があります。代行サービスがいったん家賃を立て替えて大家へ振り込み、入居者はそのサービスにカードで支払う仕組みです。RentEase(レンティーズ)やクレカリ賃貸などのサービスが知られています。
ただし代行サービスの場合、決済手数料を入居者が負担するのが一般的です。手数料の水準はサービスによって異なり、家賃の3.6〜5.5%程度がかかることがあります。手数料とポイント還元を比べて、本当にお得になるかを確認することが大切です。
方法 | 手数料の負担者 | 特徴 |
|---|---|---|
管理会社・大家が対応 | 原則、大家・管理会社 | 入居者の手数料負担は基本なし。対応物件が限られる |
代行サービスを利用 | 入居者(3.6〜5.5%程度) | 非対応物件でもカード払いにできる。手数料に注意 |
表の通り、管理会社経由なら入居者の手数料負担は基本ありませんが、対応物件は限られます。一方、代行サービスは非対応物件でも使える反面、入居者が手数料を負担するため、ポイント還元が手数料を上回るかどうかが利用の判断材料になります。
家賃をクレジットカード払いにするメリット
家賃のカード払いには、毎月の固定費だからこその利点があります。
ポイントが貯まる:家賃は毎月発生し、年間では大きな金額になります。たとえば還元率1.0%のカードで月5万円の家賃を払うと、毎月500ポイント、年間で6,000ポイントが貯まります。家賃の支払いは年間100万円規模になることも多く、還元率の差が貯まるポイントに大きく表れます。
振込の手間・手数料が減る:銀行振込で家賃を払っている場合、毎月の振込作業や振込手数料が発生します。カード払いにすれば、自動で決済されるため手間がかからず、振込手数料も不要になります。
現金が手元になくても払える・記録が残る:口座残高や手持ち現金が一時的に足りないときでも、カードの利用枠の範囲で支払えます。利用明細に家賃の支払い履歴が残るため、家計管理もしやすくなります。
家賃をクレジットカード払いにするデメリット・注意点
メリットがある一方で、家賃のカード払いには注意したい点もあります。利用前に確認しておくと、想定外のコストやトラブルを避けられます。
代行サービスでは手数料がかかる:前述のとおり、代行サービスを使う場合は入居者が手数料(家賃の3.6〜5.5%程度)を負担します。たとえば手数料が4%で還元率1.0%のカードなら、ポイントで得られる以上に手数料がかかり、トータルではマイナスになります。手数料と還元率を比べることが重要です。
利用限度額を圧迫する:家賃は金額が大きいため、毎月カードの利用枠を多く使います。家賃でカード枠を使い切ると、他の買い物や支払いに使える枠が減ってしまう点に注意が必要です。
対応ブランド・支払い方法が限られる:物件や代行サービスによっては、使える国際ブランドが限定されたり、分割払いやリボ払いができず1回払いのみだったりすることがあります。
ポイント付与の条件に注意:カードによっては、家賃などの一部の支払いをポイント付与の対象外にしていたり、付与に上限を設けていたりする場合があります。家賃でポイントが貯まるかは、利用するカードや代行サービスの条件によって異なるため、事前の確認が必要です。
家賃のポイントを貯めやすいクレジットカード
家賃をカード払いにするなら、還元率の高いカードほど貯まるポイントが多くなります。毎月の固定費である家賃は金額が大きいため、通常還元率1.0%以上の汎用カードを使うと効率よくポイントを貯められます。以下のカードはいずれも年会費が永年無料です。
なお、家賃の支払いがポイント付与の対象になるかは、カードや代行サービスの条件によって異なります。申し込み前に、家賃利用がポイント対象かを確認してください。
リクルートカード:還元率1.2%
リクルートカードは年会費永年無料で通常還元率1.2%と、年会費無料カードの中でも高還元です。家賃のように毎月の支出が大きいほど、高い還元率の効果が表れます。
楽天カード:還元率1.0%・楽天ポイントが貯まる
楽天カードは年会費永年無料・通常還元率1.0%で、家賃の支払いでも楽天ポイントを貯められます。普段から楽天のサービスを使う方なら、貯めたポイントを使いやすいのも利点です。
三井住友カード(NL):年会費無料・ナンバーレス
三井住友カード(NL)は年会費永年無料で、最短10秒でカード番号が発行されます。通常還元率は0.5%ですが、対象のコンビニ・飲食店ではスマホのタッチ決済で高還元になります。家賃に加えて日常の支払いもまとめたい方に向いています。
JCBカードW:39歳以下なら年会費無料で還元率1.0%
JCBカードWは18歳以上39歳以下(高校生を除く)が申し込めるカードで、年会費永年無料・通常還元率1.0%が特徴です。若い世代が家賃を含む固定費をまとめてポイントを貯めるのに向いています。
カード払い対応の賃貸物件の探し方
これから引っ越す予定なら、最初からクレジットカード払いに対応した物件を選ぶ方法があります。不動産会社に「家賃をカード払いにできる物件を探している」と伝えると、対応物件を絞り込んでもらえます。物件情報サイトでも、支払い方法でカード払い対応を条件にできる場合があります。
すでに住んでいる物件が非対応の場合は、管理会社や大家に相談すると、導入を検討してもらえることもあります。それでも難しい場合は、前述の家賃カード払いの代行サービスを使えば、物件が非対応でもカード決済にできる可能性があります。ただし手数料がかかるため、ポイント還元と比べて利用の可否を判断してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 家賃のカード払いで入居者に手数料はかかりますか?
物件の管理会社・大家がカード払いに対応している場合、決済手数料は原則として大家・管理会社側が負担するため、入居者に追加の手数料はかからないのが一般的です。一方、家賃カード払いの代行サービスを使う場合は、入居者が手数料(家賃の3.6〜5.5%程度)を負担することが多くなります。
Q. 家賃をカード払いするとポイントは貯まりますか?
多くの場合、家賃の支払いでもカードのポイントが貯まります。ただし、カードによっては家賃をポイント付与の対象外にしていたり、付与に上限を設けていたりすることがあります。家賃でポイントが貯まるかは、利用するカードや代行サービスの条件によって異なるため、事前に確認してください。
Q. いま住んでいる物件が非対応でもカード払いにできますか?
管理会社や大家に相談して導入を検討してもらう方法のほか、家賃カード払いの代行サービスを使えば、物件が非対応でもカード決済にできる場合があります。ただし代行サービスは入居者が手数料を負担するため、ポイント還元が手数料を上回るかを確認したうえで利用を判断するのが現実的です。
まとめ
家賃をクレジットカード払いにすると、毎月の振込作業を省けるうえ、支払い額に応じてポイントを貯められます。管理会社や大家がカード払いに直接対応している物件であれば、入居者の手数料負担が基本的になく、ポイント還元分をそのまま活用できます。
一方、家賃カード払いの代行サービスを利用する場合は、家賃の3.6〜5.5%程度の手数料がかかることがあります。ポイント還元率より手数料が高いと実質的な負担が増えるため、利用前に還元率やポイント付与条件、利用限度額への影響を確認しましょう。
これから物件を探す場合は、不動産会社や物件情報サイトでカード払い対応の賃貸物件を確認するのがおすすめです。現在の住まいが非対応の場合も、管理会社への相談や代行サービスの活用により、カード払いにできる可能性があります。
免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定のクレジットカードやサービスの勧誘・契約の推奨を行うものではありません。掲載しているポイント還元率・年会費・手数料・サービス内容等の情報は記事執筆時点のものであり、カード会社・サービス提供会社の改定により変更される場合があります。家賃のカード払いの可否・手数料・ポイント付与条件は、物件・カード・代行サービスによって異なります。ご利用・お申し込みは、必ず各社の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

