「不労所得を得るなら、まず何から始めればいいのか」と迷う方は少なくありません。ただし、不労所得と一口に言っても、必要な資金や手間、リスクの大きさは方法によって大きく異なります。
この記事では、特定の方法を一方的におすすめするのではなく、当編集部が設定した評価軸に基づいて7つの不労所得を比較・ランキング形式で紹介します。どの方法が自分に合っているかを判断する材料としてご活用ください。
不労所得とは
不労所得とは、労働の対価としてではなく、保有する資産や仕組みから継続的・断続的に得られる収入のことです。株式の配当金や投資信託の分配金、家賃収入、預貯金の利息などが代表例にあたります。
不労所得の種類そのものについては、以下の記事でより詳しく解説しています。7つの種類の特徴やメリット・デメリットを個別に知りたい方は、あわせてご覧ください。
本記事のランキングの評価軸

不労所得の「おすすめ」は、読者の資金力やリスク許容度、かけられる時間によって変わります。本記事では、次の4つの評価軸を設定し、これらを総合的に踏まえて順位を決めています。
- 初期資金の少なさ:いくらから始められるか
- 始めやすさ:専門知識や特別な審査の要不要
- リスクの水準:元本割れの可能性や値動きの大きさ
- 流動性:必要になったときにどれだけ早く現金化できるか
このランキングは、あくまで当編集部が設定した評価軸に基づく条件付きの並べ替えであり、すべての方にとっての絶対的な優劣を示すものではありません。まとまった資金がある方や、時間をかけて取り組める方にとっては、順位の低い方法がより適している場合もあります。
不労所得のおすすめランキング7選
以下は、上記4つの評価軸をもとに、初期資金が少なく始めやすい方法を上位に、まとまった資金や時間が必要な方法を下位に並べたランキングです。
順位 | 種類 | 初期資金の目安 | 始めやすさ | 元本保証の有無 | 主なリスク |
|---|---|---|---|---|---|
1位 | 預貯金・貯蓄性商品の利息 | 数千円程度から | 非常に容易(口座開設のみ) | 預金保険制度の対象内であれば元本1,000万円とその利息まで保護 | 超低金利のためインフレに資産価値が負ける可能性がある |
2位 | 投資信託 | 月100円〜1,000円程度から | 容易(証券口座開設のみ、運用はプロに任せられる) | なし | 基準価額の変動により元本割れする可能性がある |
3位 | 株式投資・配当金 | 数千円〜数万円程度から(単元未満株を使う場合) | やや容易(銘柄選びの知識があるとよい) | なし | 株価の変動、企業の業績悪化・減配により損失や収入減が生じる可能性がある |
4位 | FX(外国為替証拠金取引) | 数百円〜(1通貨単位の場合) | 容易だが、レバレッジや証拠金の仕組みの理解が必要 | なし | 為替変動やレバレッジにより、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性がある |
5位 | アフィリエイト・広告収入 | 金銭的な初期費用はほぼ0円〜(サーバー代等で数百円程度かかる場合あり) | 始めること自体は容易だが、収益化までに時間とスキルの習得が必要 | 該当なし(金銭的な元本リスクは小さいが、時間コストが大きい) | 収益が出るまでに時間がかかる、成果が出ないまま終わる可能性がある |
6位 | 暗号資産 | 数百円程度から | 容易(取引所口座開設のみ) | なし | 価格変動が非常に大きく、取引所の障害やハッキングなどのリスクもある |
7位 | 不動産投資 | 数十万円〜数百万円程度(ローン利用時は頭金の額による) | 難しい(金融機関の審査、専門知識、物件選定が必要) | なし | 空室・家賃下落、修繕費、災害、金利上昇などのリスクがある。売却に時間がかかり流動性が低い |
※初期資金の目安やリスクの内容は一般的な傾向であり、個別の商品・サービスによって異なります。実際に始める際は、各社・各サービスの最新情報を必ずご確認ください。
1位:預貯金・貯蓄性商品の利息
数千円程度の少額から始められ、元本割れの可能性がほとんどないため、「始めやすさ」「リスクの低さ」という評価軸に沿うと、上位に位置づけられる方法です。普通預金・定期預金のほか、財形貯蓄などの貯蓄性商品も含まれます。
一方で、超低金利の状況が続くと、利息による資産の増加はごくわずかにとどまり、物価上昇(インフレ)によって実質的な資産価値が目減りする可能性があります。まとまった資産を大きく増やす目的には向いていません。
まずはリスクを取らずに不労所得の仕組みに慣れたい方や、生活防衛資金の置き場所を探している方に向いています。
2位:投資信託
複数の株式や債券に分散投資する仕組みのため、個別銘柄を選ぶ知識がなくても始めやすく、月100円〜1,000円程度の少額から積み立てられる商品も増えています。運用はプロに任せられる点も始めやすさにつながっています。
ただし、投資信託は元本保証がなく、基準価額の変動により投資した金額を下回ることがあります。信託報酬などのコストが継続的にかかる点にも注意が必要です。
少額から分散投資を始めたい方、まとまった時間を運用の勉強に割きにくい方に向いています。
3位:株式投資・配当金
企業の株式を保有することで、配当金や株主優待を受け取れる方法です。近年は単元未満株(1株単位)で購入できるサービスも増え、数千円〜数万円程度から始められるケースもあります。
株価は企業の業績や市場全体の状況によって変動し、業績が悪化すれば株価の下落だけでなく、配当が減る(減配)・なくなる(無配)可能性もあります。銘柄選びにはある程度の知識や情報収集が必要です。
特定の企業を応援したい気持ちがある方、配当という形で継続的な収入を得たい方に向いています。
4位:FX(外国為替証拠金取引)
1通貨単位から取引できる会社を使えば、数百円程度の少額から始められます。平日はほぼ24時間取引できるため、生活スタイルに合わせて取り組みやすい点も特徴です。
ただし、FXはレバレッジをかけられる仕組み上、預けた証拠金以上の損失が生じる可能性があります。為替変動リスクに加えて、証拠金・レバレッジ・ロスカットの仕組みを理解したうえで取り組む必要があります。
少額から為替の値動きを学びながら取り組みたい方、値動きに応じて自分で判断・調整したい方に向いています。
5位:アフィリエイト・広告収入
ブログやSNS、YouTubeなどで発信し、広告収入やアフィリエイト報酬を得る方法です。金銭的な初期費用はサーバー代など数百円程度からで済む場合が多く、投資性の高い方法に比べて元本リスクは小さいのが特徴です。
一方で、収益が発生するまでには一定のコンテンツ量や集客の仕組みづくりが必要で、時間や労力のコストは決して小さくありません。成果が出ないまま終わる可能性もあります。また、プラットフォームの規約変更によって収益源が失われるリスクもあります。
得意な分野やコンテンツ発信に時間を割ける方、すぐに結果を求めず中長期で取り組める方に向いています。
6位:暗号資産
取引所の口座を開設すれば、数百円程度の少額から購入できる手軽さがあります。
一方で、暗号資産は株式や投資信託と比べても価格変動が非常に大きく、短期間で大きく値上がり・値下がりする可能性があります。取引所のシステム障害やハッキングといった、他の方法にはないリスクも存在します。
値動きの大きさを理解したうえで、余裕資金の範囲で取り組みたい方に限られる方法といえます。
7位:不動産投資
家賃収入という形で、比較的安定した収入を継続的に得やすい方法です。ただし、物件の購入には数十万円〜数百万円程度の初期資金(頭金・諸費用)が必要になることが多く、金融機関の審査や物件選定の知識も求められます。
空室・家賃下落・修繕費・災害・金利上昇など考慮すべきリスクが多岐にわたるうえ、売却して現金化するまでに時間がかかりやすく、他の方法に比べて流動性が低い点にも注意が必要です。
まとまった資金や時間をかけて調査・検討できる方、中長期で安定した家賃収入を目指したい方に向いています。
不労所得を得るときの注意点
- 元本保証はない:預貯金の一部を除き、多くの不労所得には元本保証がありません。投資した金額を下回る可能性を理解したうえで取り組みましょう
- 詐欺・トラブルに注意する:「必ず儲かる」「元本保証で高利回り」などをうたう投資話は詐欺の可能性があります。安易に大きな金額を投じないようにしましょう
- 確定申告が必要になる場合がある:不労所得の種類によっては、一定の利益が出ると確定申告が必要です。給与所得者の場合、給与以外の所得が年間20万円を超えると原則として確定申告が必要になります。詳しい税務の取り扱いは税務署や税理士に確認しましょう
- 「不労」でも手間がゼロではない:多くの方法は、始める前の情報収集や、始めた後の定期的な見直しが必要です。完全に放置してよいわけではありません
よくある質問
Q.一番おすすめの不労所得はどれですか?
一概には言えません。本記事のランキングは「初期資金の少なさ」「始めやすさ」「リスクの水準」「流動性」という評価軸に基づく並べ替えであり、まとまった資金や時間がある方には、順位の低い方法がより適している場合もあります。ご自身の資金力やリスク許容度に合わせて選ぶことが大切です。
Q.少ない元手で始められる不労所得はありますか?
預貯金や投資信託、暗号資産、FXなどは数百円〜数千円程度の少額から始められる会社・サービスがあります。ただし、金額の少なさとリスクの低さは必ずしも一致しない点に注意してください。
Q.不労所得だけで生活することは可能ですか?
可能性はゼロではありませんが、多くの方法は元本保証がなく、収入が安定しない時期も想定されます。まずは本業の収入と両立させながら、無理のない範囲で始めることをおすすめします。
Q.不労所得の種類についてもっと詳しく知りたいです。
各種類の特徴やメリット・デメリットについては、以下の記事でより詳しく解説しています。
まとめ
不労所得には、預貯金や投資信託のように少額・低リスクで始めやすい方法から、不動産投資のようにまとまった資金と時間が必要な方法まで、さまざまな選択肢があります。本記事では「初期資金の少なさ」「始めやすさ」「リスクの水準」「流動性」という評価軸でランキング形式に整理しましたが、これは絶対的な優劣を示すものではありません。ご自身の資金力やリスク許容度、かけられる時間に合わせて、無理のない方法から検討してみてください。
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの売買や利用を推奨するものではありません。本記事で紹介した方法にはいずれも元本保証がなく(一部の預貯金を除く)、市場環境や運用状況によって投資した金額を下回る損失が発生する可能性があります。初期資金の目安やリスクの内容は一般的な傾向であり、個別の商品・サービスによって異なります。確定申告など税務の取り扱いは個人の状況により異なるため、税務署や税理士など専門家にご確認ください。投資や資産運用に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

