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ドコモの銀行(ドコモSMTBネット銀行)は、旧・住信SBIネット銀行の使い勝手を引き継ぎながら、dポイントがたまる仕組みを足した銀行です。名前だけを見ると「ドコモ利用者向け」に見えますが、得になる部分と、そうでない部分がはっきり分かれています。
この記事では、口座を持つとどの程度の得があるのかを金額の目安に置き換えたうえで、見落とされやすい制約まで整理しました。情報は2026年9月24日時点で公式サイトにて確認したものです。
結論|手数料と決済還元で得をし、現金の扱いで不便が出る
得になるのは、手数料とポイントの2か所です。ATMの入出金と他行への送金が条件次第で無料になり、dカードやd払いを使えば決済の還元率が上乗せされます。
不便になりやすいのは現金まわりです。キャッシュカードが自動では発行されず、対面での相談窓口も限られます。まとまった現金や硬貨を扱う機会が多い場合は、別の銀行と使い分けることになります。
評価する軸 | 結論 |
|---|---|
金利 | 円普通預金は年0.400%。2026年10月1日から年0.500%に引き上げ |
ATM手数料 | 「アプリでATM」なら入出金とも何度でも無料 |
振込手数料 | 他行宛はランク別の無料回数。ことら送金なら1回10万円まで無料 |
ポイント | dポイントがたまるが、進呈されるのは期間・用途限定 |
対面サポート | 店舗と対象のドコモショップのみ。日常の手続きはアプリが前提 |
現金の扱い | キャッシュカードは申込まないと発行されない |
メリット①|ATMと振込の手数料がほぼかからない
最も分かりやすい得は手数料です。スマートプログラムの対象支店であれば、「アプリでATM」を使ったセブン銀行・ローソン銀行での入出金は回数制限なく無料になります。
キャッシュカードを使った場合はランクごとの無料回数制で、超えると1回165円(税込)、ゆうちょ銀行のATMでは1回330円(税込)がかかります。ただしアプリでATMを使った分は無料回数を消費しません。両方を持っていれば、実質的に入出金の手数料は避けられます。
振込は、同行あてと三井住友信託銀行あてが金額を問わず0円です。それ以外の金融機関あてはランクごとの無料回数があり、超えると1回77円(税込)です。
月に他行あての振込を5回する人がベーシックランクだとすると、無料は1回なので4回分で308円です。同じ人が給与受取と口座振替を達成してゴールドになれば、10回まで無料になり0円になります。年間では約3,700円の差になります。
メリット②|ランクが上がるとデビットの還元率も上がる
スマートプログラムのランクは、手数料の無料回数だけでなくデビットカードの還元率も動かします。ランクの判定は、預金残高か、給与などの受取と口座振替の達成か、対象クレジットカードの契約のいずれかです。
ランク | ATM無料 | 他行宛振込無料 | プラチナデビット | デビットPoint+ |
|---|---|---|---|---|
プラチナVIP | 月20回 | 月20回 | 2.50% | 2.00% |
VIP | 月15回 | 月15回 | 2.00% | 1.75% |
ゴールド | 月10回 | 月10回 | 1.75% | 1.50% |
シルバー | 月5回 | 月5回 | 1.50% | 1.25% |
ベーシック | 月2回 | 月1回 | 1.25% | 1.25% |
デビットカードPoint+は年会費無料なので、シルバー以上ならそのまま還元率が上がります。月10万円をデビットで支払う人がベーシックからゴールドに上がると、還元は月1,250ポイントから1,500ポイントになり、年間で3,000ポイントの差です。
上乗せ分には上限があり、スマプロランク特典による上乗せポイントは毎月最大10,000ポイントまでです。対象カードはデビットカードPoint+とプラチナデビットカードの2種類に限られます。
デビットカードの選び方はデビットカードおすすめ8選で比較しています。
メリット③|dカード・d払いの還元が上乗せされる
旧・住信SBIネット銀行との最大の違いが、ドコモ経済圏との連携です。dアカウントを連携したうえで所定の条件を満たすと、街のお店でのdカードのスマホタッチ決済とd払い(dカード支払い)の還元率が上乗せされます。
公式の商品ページでは、dカードの引落などの条件達成で最大+2.0%、マネックス証券の条件達成でさらに最大+1.5%と案内されています。上乗せ分の上限は前者が月3,000ポイント、後者が月500ポイントです。前者は2年目以降に利用金額の条件が加わります。
なお特典を紹介するキャンペーンページでは、初年度は最大+3.0%という表記も使われています。適用される上乗せ幅は条件によって変わるため、申し込む前に自分が満たせる条件で確認しておくと見込み違いを避けられます。
dカードの年会費についても、預金残高などの条件を満たすと半額または全額相当がdポイント(期間・用途限定)で還元されます。対象はdカード GOLDとdカード PLATINUMで、特典は1人1回限りです。
条件の全文は公式のドコモサービス利用特典ページに掲載されています。
デメリット①|キャッシュカードは自動では届かない
公的個人認証またはICチップ読取で口座を開設した場合、デビット付キャッシュカード(リアルカード)と認証番号カードは発行されません。カードの到着を待たずに使い始められる反面、現金の入出金はアプリが前提になります。
アプリでATMが使えるのはセブン銀行とローソン銀行です。スマートフォンの電池が切れている状況では、現金を引き出せません。物理カードが必要な場合は、アプリのデビットカードのメニューから後で発行を申し込めます。
デメリット②|特典の対象は22支店に限られる
スマートプログラムもドコモサービス利用特典も、対象はフルーツ・スイーツ・海の生き物の名前がついた22支店です。提携企業向けのBaaS提携支店と法人口座は対象外で、同じ銀行でも受けられる特典が変わります。
提携サービス経由で口座を開くと、意図せず対象外の支店になることがあります。特典を前提に口座を作るなら、申込の入口がどの支店になるかを先に確認しておくことになります。
支店ごとのコードはドコモの銀行の金融機関コード・支店一覧でまとめています。
デメリット③|dポイントは期間・用途限定
ポイントは、すべてが同じ扱いではありません。デビットカードの基本還元は通常ポイントで付与されますが、スマートプログラムによる上乗せ分は限定ポイントです。限定ポイントの有効期限は付与日から3ヵ月です。
ドコモサービス利用特典やキャンペーンで進呈されるのは、dポイント(期間・用途限定)です。通常のdポイントと比べて用途が限られ、進呈時にそれぞれ有効期間が設定されます。
ポイントを受け取るにはdアカウント連携が必要で、連携には口座名義人の氏名・生年月日がdポイントクラブ会員の情報と一致している必要があります。dカードを契約している場合は、dカード会員の氏名も一致していなければなりません。
連携を解除すると、その後はdポイント(未連携)としてたまり、再連携するまで使えません。ドコモサービス利用特典の対象からも外れます。
連携の手順と条件はdアカウント連携とdポイントの解説で詳しく扱っています。
条件別|自分はどちらに当てはまるか
同じ口座でも、使い方によって得の大きさが変わります。判断しやすいように、代表的な条件ごとに整理しました。
あなたの状況 | 得られるもの | 判断 |
|---|---|---|
dカードまたはd払いを日常的に使う | 決済還元の上乗せ、dカード年会費の還元 | 連携する価値が大きい |
給与の受取口座を移せる | ランク上昇による手数料無料回数の拡大 | 手数料の負担が実質ゼロに近づく |
他行への振込が月に数回ある | 無料回数、ことら送金の無料枠 | 年数千円の節約になる |
現金や硬貨の入出金が多い | — | 入金手段がコンビニATMに限られる |
窓口で相談しながら手続きしたい | — | 店舗が限られるため向かない |
dアカウントを作りたくない | 手数料の無料枠のみ | ポイント面の利点は使えない |
ドコモ回線の契約は条件ではありません。ドコモを使っていなくても口座は開けますし、dアカウント自体もドコモ回線の契約者以外が発行できます。
よくある質問(FAQ)
Q. ドコモを使っていない場合、メリットはありますか?
手数料の面では同じ条件で使えます。アプリでATMの無料や他行宛振込の無料回数はドコモの契約と関係ありません。一方でdカードやd払いの還元上乗せは使う機会がないため、得られる額は小さくなります。
Q. 旧・住信SBIネット銀行から乗り換える必要はありますか?
乗り換えは必要ありません。商号が変わっただけで、口座番号も支店も従来どおり使えます。新たに手続きが必要なのは、dポイントを受け取るためのdアカウント連携だけです。
Q. デメリットを避ける方法はありますか?
現金の扱いについては、アプリからリアルカードの発行を申し込むことで従来の使い方に近づけられます。対象支店の制約については、申込の入口を公式サイトのアプリで口座開設ページにそろえることで避けられます。
Q. 口座を複数持つことはできますか?
口座開設は一人1口座です。一部のBaaS提携支店は例外として扱われますが、通常の支店で2つ目の口座を開くことはできません。
Q. スマートプログラムのランクはいつ反映されますか?
新しく口座を開くとシルバーから始まり、口座開設日から4か月間はランクが下がりません。ゴールド以上への上昇は3か月目から利用状況に応じて適用されます。
まとめ|手数料で選び、ポイントは上乗せと考える
判断の軸を1つに絞るなら、手数料です。アプリでATMの無料と他行宛振込の無料回数は、ドコモの利用有無にかかわらず全員が受けられます。ここだけでも生活費の口座として成り立ちます。
dポイントの上乗せは、dカードやd払いを使っている人にとっての追加分と考えると判断を誤りません。使っていない場合は、金利と手数料の条件で他のネット銀行と比べることになります。
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免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定の銀行・金融商品の勧誘や推奨を行うものではありません。掲載している金利・手数料・サービス内容等の情報は2026年9月24日時点で公式サイトにて確認したものであり、各行の改定により変更される場合があります。お申し込みの際は、必ず各銀行の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

