「クレジットカードの審査が不安」「使いすぎを防ぎたいから残高管理できるカードにしたい」
こうした理由でデビットカードを検討する方は多いでしょう。ネット上では「クレジットカードよりポイントが貯まらない」といった声も見かけますが、銀行によっては還元率1.0%以上のものも存在します。
当編集部では「ポイント還元率(40%)・ATM利便性(25%)・アプリ管理機能(20%)・付帯保険・特典(15%)」の4軸で主要7枚を100点満点で独自採点しました。クレジットカードとの主な違いである「口座残高の範囲で使える安心感」を大前提として、各軸を評価しています。
結論:デビットカードは「楽天経済圏にいるか」「ATM無料回数が重要か」で選ぶべき1枚が変わります
結論からお伝えすると、デビットカードは還元率だけで選ぶと失敗しやすいです。「ATM手数料をどれだけ抑えられるか」という実用性が、ATMを頻繁に使う人にとってはポイント還元率と同等かそれ以上の価値を持ちます。
【ランキングを読む前に確認してほしい条件】
・楽天市場を月1回以上使う人 → 楽天銀行デビットカード(2位)で楽天ポイントを集約しやすいです
・コンビニATMを月2回以上使う人 → ATM利便性を重視するなら、住信SBIネット銀行(1位)が有力候補
・現金キャッシュバックを重視する人 → GMOあおぞらネット銀行(5位)が候補
・クレジットカードと同等以上の還元率を求める人 → デビットカード全般では難しいケースがあります
7枚の採点理由と向き不向きを以下で詳しく説明します。
当編集部の採点軸と重みづけ
評価軸 | 配点比率 | 採点の考え方 |
ポイント還元率 | 40% | 通常利用での還元率。条件達成時の上限も参考にしつつ、達成しやすさで判断 |
ATM利便性 | 25% | 提携ATMの多さ・月の無料回数・コンビニATM対応 |
アプリ管理機能 | 20% | 利用明細のリアルタイム通知・家計簿連携のしやすさ |
付帯保険・特典 | 15% | ショッピング保険・海外旅行保険・カードブランドの付帯サービス |
デビットカード選びではポイント還元率も重要ですが、ATM手数料の差が年間数千円に達するケースがあるため、ATM利便性も重視しています。
デビットカード7枚 総合ランキング
※住信SBI Point+は基本還元率が高い一方、上乗せ分に条件・月間上限があるため、達成しやすさを加味して還元率★4評価としています。
1位:住信SBIネット銀行 デビットカード Point+(Mastercard)(89.0点)
住信SBIネット銀行のデビットカード Point+(Mastercard)は、ATM利便性★5・アプリ管理★5という実用性の高さが当編集部スコア1位の主な理由です。還元率は基本1.25%で、スマートプログラムのランクに応じて最大2.0%まで上がります。ただし、スマプロランク特典による上乗せポイントには月間上限があり、一部利用先では還元率が異なります。楽天銀行デビットの条件なし1.0%と比べると基本還元率は高いものの、上乗せ条件の複雑さを考慮して還元率評価は★4としています。
ATMはスマートプログラム対象支店では、アプリでATMを使うことで対象のセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMを何度でも手数料無料で利用できます(対象ATM・条件は変更される場合があるため公式サイト確認推奨)。ATMを頻繁に使う人にとって利便性の高い選択肢といえます。
こんな人に向いています:
・コンビニATMを月2回以上使う人(ATM手数料節約で年間数千円の差が出ます)
・還元率とATM利便性のバランスを重視する人
・住信SBIネット銀行の残高・利用状況の条件を確認したうえで使い始めたい人
こんな人には向きません:
・楽天市場ヘビーユーザーで、ポイント集約先を楽天に絞っている人
・条件の詳細確認を省いてシンプルに使いたい人

2位:楽天銀行デビットカード(83.0点)
楽天銀行デビットカードは、条件なしで楽天ポイント1.0%還元が受けられる点が最大の強みです。当編集部の還元率評価★5の根拠は、この達成条件のなさにあります。楽天市場での利用と組み合わせることでポイントのさらなる上積みも期待できます。
一方、ATM利便性は★3です。楽天銀行はハッピープログラムの会員ステージに応じてATM手数料が最大月7回まで無料になります。スーパーVIPなど上位ステージに到達すれば無料回数は増えますが、ステージ条件を満たさない場合は無料回数が限られます。ATM利用頻度が高い人は手数料負担に注意が必要です。
こんな人に向いています:
・楽天市場を月1回以上利用しており、楽天ポイントを中心に貯めている人
・条件達成なしで安定的に1.0%還元を受けたい人
・楽天証券でのマネーブリッジ設定を検討している人
こんな人には向きません:
・コンビニATMを月2回以上使う人(ATM手数料が積み重なります)
・楽天ポイント以外のポイントを集約したい人

3位:ソニー銀行 Sony Bank WALLET(76.0点)
ソニー銀行 Sony Bank WALLETはClub Sランク制を採用しており、達成ランクにより還元率が変動します(ステージなし:0.5%、シルバー:1.0%、ゴールド:1.5%、プラチナ:2.0%)。プラチナランク達成時の2.0%は高水準ですが、達成条件のハードルが高いため、当編集部の還元率評価は★4としています。
また、外貨預金口座と連動して対象通貨を外貨のまま支払えるため、海外旅行・海外通販を利用する人には特に向いています。
こんな人に向いています:
・ソニー銀行の資産残高が十分あり、Club Sゴールド以上が狙える人
・海外旅行・海外通販を年1回以上利用する人
・2.0%の高還元を目指してランクアップに取り組める人
こんな人には向きません:
・Club Sランクの達成条件が難しく、基本0.5%にとどまる可能性がある人
・楽天ポイントやVポイントへの集約を優先する人

4位:イオン銀行キャッシュ+デビット(JCB)(73.0点)
イオン銀行キャッシュ+デビット(JCB)は、ATM利便性★5が特徴です。イオン銀行ATMは全国のイオン系店舗に設置されており、24時間365日手数料無料で利用できます。還元率はWAON POINT 0.5%(イオングループ対象加盟店では基本の2倍)と中程度です。
キャッシュカード・JCBデビット・電子マネーWAONが一体になっているため、イオングループで使いやすいカードです。
こんな人に向いています:
・近隣にイオン系ATMがあり、手数料無料で使いたい人
・イオン系のスーパーやショッピングモールをよく利用する人
・シンプルなデビットカードを持ちたい人
こんな人には向きません:
・コンビニATMを中心に利用する人(イオン系以外は手数料がかかるケースがあります)
・還元率1.0%以上を重視する人

5位:GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット(72.0点)
GMOあおぞらネット銀行のVisaデビットは、カスタマーステージに応じて0.6〜1.2%の現金キャッシュバックを受けられる仕組みが特徴です。ポイントではなく現金キャッシュバックのため、ポイント交換の手間がなく実質的な節約効果が高い傾向があります。最大1.2%はカスタマーステージ達成が必要なため、還元率は★4の評価としています。
ATM利便性はやや弱く★3の評価です。提携ATMの無料回数はカスタマーステージに応じて変わるため、ATM依存度が高い人は事前確認が必要です。
こんな人に向いています:
・ポイントではなく現金キャッシュバックを好む人
・カスタマーステージの条件を確認したうえで高還元を狙いたい人
・ネット決済・オンラインショッピング中心の利用スタイルの人
こんな人には向きません:
・コンビニATMの無料利用回数を重視する人
・楽天ポイントやVポイントなど特定ポイントへの集約を優先する人

6位:三菱UFJ銀行 Visaデビット(62.0点)
三菱UFJ銀行のVisaデビットは、三菱UFJ銀行ATMを中心としたATM網とコンビニATM対応が強みです。ただし無料条件や時間帯は利用状況により異なるため、ATM利便性は公式条件の確認が必要です。一方、ポイント還元率は基本0.2%キャッシュバックと、還元率を重視する人には物足りない水準です。
メガバンクとしての信頼性と口座管理のしやすさを重視する場合に選択肢となります。
こんな人に向いています:
・三菱UFJ銀行をメインバンクとして利用しており、口座管理を一元化したい人
・ATM網の広さと信頼性を最優先にする人
・ネット銀行の口座開設に抵抗がある人
こんな人には向きません:
・ポイント還元率を重視する人(0.2%は還元率を重視する人には物足りない水準)
・年間利用額が多く、1.0%との差が年間数千円〜数万円になるケースがある人

7位:PayPay銀行 Visaデビット(52.0点)
PayPay銀行 Visaデビットは、アプリの使いやすさ・PayPayとの連携機能(入出金確認・即時通知等)が強みです。PayPayをよく使う人には、残高管理・家計簿連携の面でメリットがあります。ただし、Visaデビット利用特典のポイント付与は2025年10月利用分をもって終了しているため、還元率面では他のデビットカードに劣ります。還元率よりも、審査不要・年会費無料・アプリ管理のしやすさを重視する人向けの選択肢です。
こんな人に向いています:
・PayPayを日常的に利用しており、PayPay銀行との連携で管理を一元化したい人
・アプリでの残高管理・利用明細確認を重視する人
こんな人には向きません:
・ポイント還元率を重視する人(現状ではポイント付与がないため、他のデビットカードが有利)
・PayPay以外のポイントを集約したい人

デビットカードとクレジットカードの選び方
あなたのタイプ | おすすめ |
使いすぎ防止が最優先 | デビットカード全般(残高の範囲で使える) |
還元率を最大化したい | クレジットカード(リクルートカード等1.2%以上)の方が有利なケース多い |
審査に不安がある | デビットカード(原則として与信審査不要。口座開設・本人確認は必要) |
楽天経済圏に集約したい | 楽天銀行デビット(2位) |
ATM手数料を節約したい | 住信SBIネット銀行(1位) |
デビットカードに関するよくある質問(FAQ)
Q. デビットカードはクレジットカードよりポイントが貯まらないですか?
A. カードによります。楽天銀行デビットは条件なしで還元率1.0%で、クレジットカードの一般的な0.5〜1.0%と同水準です。ただし、クレジットカードの対象店舗高還元やキャンペーン還元には及ばないケースもあります。
Q. デビットカードは審査なしで持てますか?
A. はい、デビットカードは原則としてクレジットカードのような与信審査は不要で発行できます(銀行口座の開設・本人確認は必要です)。未成年でも親の同意があれば持てるカードもあります。
Q. デビットカードはネットショッピングで使えますか?
A. Visa・JCBブランドのデビットカードは、多くのネットショッピングサイトで利用可能です。ただし、「クレジットカードのみ」と明記されているサービスでは使えない場合があります。
Q. デビットカードの不正利用は補償されますか?
A. 多くのデビットカードには不正利用補償が付いています。ただし補償条件(届出期限・補償対象の条件等)はカードによって異なります。申し込み前に各銀行の公式サイトで確認することをおすすめします。
Q. クレジットカードの代わりにデビットカードを使えますか?
A. 多くの場面では代用できますが、ガソリンスタンド、ホテル・レンタカーのデポジット、サブスクリプションサービスの一部では、デビットカードが使えない、または一時的に多めの金額が引き落とされるケースがあります。状況によってクレジットカードと使い分けることが現実的といえるでしょう。
まとめ
・ATM利便性と還元率のバランスを重視するなら、住信SBIネット銀行 デビットカード Point+(Mastercard)(1位 89.0点)が有力候補です。
・楽天経済圏に集約したいなら、楽天銀行デビットカード(2位 83.0点)が条件なし1.0%還元で使いやすい選択肢です。
・現金キャッシュバックを好むなら、GMOあおぞらネット銀行(5位 72.0点)のカスタマーステージ別キャッシュバックが向いています。
・将来的にクレジットカードも検討するなら、デビットカードで支出管理に慣れたうえで、クレジットカードを検討するのが現実的です。
まずは「ATM利用頻度」と「どのポイントを集約したいか」の2点を整理したうえで、自分に合ったデビットカードを選んでみてください。
免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定のデビットカード・金融商品の勧誘や契約の推奨を行うものではありません。掲載しているポイント還元率・特典等の情報は記事執筆時点のものであり、各金融機関の改定により変更される場合があります。口座開設・カード発行の可否は各金融機関の判断により決定されるため、本記事の内容が発行を保証するものではありません。お申し込みは、必ず各金融機関の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

