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不労所得で月10万円を得るには元手いくら必要?方法別シミュレーションと比較
投資・資産運用公開日: 2026/07/21

不労所得で月10万円を得るには元手いくら必要?方法別シミュレーションと比較

この記事の執筆・監修

「給与があと100万円増えれば、生活や将来への不安がかなり減るのに」——そう感じている人は少なくありません。ただし、実際に給与を大きく増やすのは簡単ではなく、不労所得という形での上乗せを検討する人も増えています。

この記事では、特定の方法を一方的におすすめするのではなく、月10万円の不労所得を得るために必要な元本を方法ごとにシミュレーションし、中立的な立場で比較します。

「年間100万円増えれば安心」と回答した人は36.3%|月10万円を目指す人はこのくらいいる

ITトレンドMoneyが実施した「働く世代の給与満足度に関するアンケート」(有効回答760件)では、「今後、どのくらい給与が増えたら『生活や将来への不安』が減ると思いますか?」という設問に対し、「年間100万円ほど増えれば安心できる」と回答した人が276人(36.3%)にのぼりました。

年間100万円は、月あたりに換算するとおよそ10万円です。つまり、月10万円の不労所得を得られれば、この層が求める「安心できる水準」に届く可能性があるということです。実際に「不労所得で月10万円」を目指す人が一定数いる背景には、こうした給与への不安があると考えられます。

ただし、給与アップと不労所得は性質が異なります。不労所得は元本保証のある収入ではなく、税務上の扱いも給与とは異なります。この点は後述の注意点で詳しく解説します。

不労所得で月10万円(年120万円)を得るには、利回り別にいくら必要か

月10万円、年間に換算すると120万円の不労所得を得るために必要な元本は、想定する利回りによって大きく変わります。以下は、利回り別の必要元本の目安です。

利回り

必要元本の目安(年120万円÷利回り)

2%

6,000万円

3%

4,000万円

4%

3,000万円

5%

2,400万円

6%

2,000万円

この表からわかるとおり、利回りが高いほど必要元本は少なくて済みます。ただし、一般的に利回りが高い方法ほど元本割れのリスクや値動きの大きさも増す傾向にあります。「利回りが高い方法=優れた方法」ではなく、必要元本とリスクはトレードオフの関係にあることを踏まえて検討しましょう。

方法別シミュレーション比較

同じ「月10万円」を目指す場合でも、方法によって必要元本の考え方や、自己資金とローン(レバレッジ)の関係が異なります。以下は、代表的な5つの方法を横並びで比較した表です。

方法

想定利回りの目安

月10万円(年120万円)に必要な元本の目安

始めやすさ

自己資金とローンの関係

主なリスク

預貯金

0.1〜1.5%程度(金融機関により差が大きい)

8,000万円〜12億円規模(現実的な選択肢ではない)

非常に容易

全額自己資金が前提

低金利のためインフレに資産価値が負ける可能性がある。高金利をうたうネット銀行でも一定額まで金利が限定される場合がある

投資信託

3〜5%程度

2,400万円〜4,000万円程度

容易(証券口座開設のみ)

全額自己資金が前提

基準価額の変動により元本割れする可能性がある

株式配当

3〜5%程度

2,400万円〜4,000万円程度

やや容易

全額自己資金が前提

株価変動、企業の業績悪化・減配により損失や収入減が生じる可能性がある

FX(スワップポイント運用)

1〜3%程度(レバレッジをかけない場合)

4,000万円〜1億2,000万円程度(レバレッジをかけない場合)

容易だが、レバレッジや証拠金の仕組みの理解が必要

レバレッジを使えば必要な証拠金は少なくできるが、その分損失リスクが拡大する

為替変動やレバレッジにより、預けた証拠金を上回る損失が生じる可能性がある

不動産投資(家賃収入)

表面利回り5〜7%程度

物件価格1,700万円〜2,400万円程度

難しい(金融機関の審査、専門知識、物件選定が必要)

頭金(物件価格の2〜3割程度が目安)を自己資金、残りをローンで賄うのが一般的

空室・家賃下落、修繕費、金利上昇、ローン返済などのリスクがある

※利回りや必要元本の目安は一般的な傾向に基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。個別の商品・物件によって条件は異なります。

この比較からわかるとおり、不動産投資は「物件価格」だけを見ると必要元本が少なく見えますが、実際にはローンを利用するのが一般的で、自己資金(頭金)が少なくて済む代わりに、ローン返済という別のリスクを負う仕組みになっています。「必要元本が少ない=始めやすい」と単純に判断せず、自己資金とローンの内訳を確認することが大切です。

投資信託や株式投資、預貯金は、基本的に全額を自己資金でまかなう前提となるため、レバレッジをかける不動産投資やFXとは、必要元本の意味合いが異なる点にも注意してください。

不労所得の種類そのものについては、以下の記事で詳しく解説しています。

不労所得の種類7選

不労所得のおすすめランキング(評価軸つき)については、以下の記事もあわせてご覧ください。

不労所得のおすすめは?中立的な評価軸で比較する7つの方法

元本を減らす・現実的に近づけるための考え方

まとまった元本を一度に用意するのが難しい場合でも、次のような考え方で月10万円という目標に近づける方法があります。

  • 複数の方法を組み合わせる:1つの方法にすべての資金を投じるのではなく、投資信託・株式配当・不動産投資などを組み合わせることで、リスクを分散しながら合計の不労所得を積み上げる考え方があります
  • 時間をかけて元本を積み立てる:一括で数千万円を用意するのではなく、毎月の積立によって数年〜数十年かけて元本を育てていく方法もあります
  • 利回りだけでなく再現性を重視する:一時的に高い利回りが出ても、継続的に得られるとは限りません。長期的に再現性のある方法かどうかも判断材料にしましょう

いずれの場合も、「月10万円」という金額はあくまで目標であり、必ず到達できると保証されたものではない点は変わりません。

月10万円の不労所得を目指すときの注意点

  • 元本保証はない:本記事で紹介した方法にはいずれも元本保証がありません(預貯金の一部を除く)。想定した利回りが得られない、または元本を下回る可能性があります
  • 給与アップと不労所得は別のもの:不労所得は雇用契約に基づく給与とは異なり、保証された収入ではありません。税務上の扱いも給与所得とは異なり、株式・投資信託の配当や分配金は総合課税と申告分離課税を選べる制度、FXの利益は申告分離課税、不動産所得は総合課税の対象になります。一定の利益が出ると確定申告が必要になる場合があります
  • 不動産投資はローンのリスクも背負う:頭金を抑えてローンを活用する場合、家賃収入だけでなく、空室時や金利上昇時の返済負担も考慮する必要があります
  • 詐欺・高利回りを謳う投資話に注意する:「元本保証で年利〇%」など、通常ではあり得ない好条件を謳う話は詐欺の可能性があります。安易に大きな金額を投じないようにしましょう

よくある質問

Q.一番効率よく月10万円を目指せる方法はどれですか?

一概には言えません。利回りが高い方法ほど必要元本は少なくなりますが、その分リスクも高くなる傾向があります。ご自身の資金力やリスク許容度、かけられる時間に合わせて選ぶことが大切です。

Q.元手が少なくても月10万円は目指せますか?

一括でまとまった元本を用意するのが難しい場合は、毎月の積立で時間をかけて元本を育てる方法や、複数の方法を組み合わせる方法があります。ただし、いずれの方法でも元本保証はない点に注意してください。

Q.不動産投資は自己資金が少なくても始められますか?

ローンを活用すれば、頭金(物件価格の2〜3割程度が目安)程度の自己資金で始められる場合があります。ただし、ローン返済や空室リスクを含めて検討する必要があり、自己資金の少なさだけで判断するのは避けましょう。

Q.給与が上がるのと不労所得を得るのとでは何が違いますか?

給与は雇用契約に基づく収入で、一定の安定性がありますが、不労所得は市場環境や運用状況によって金額が変動し、元本保証もありません。税務上の扱いも異なるため、確定申告が必要になる場合があります。

まとめ

「不労所得で月10万円」という目標は、方法によって必要な元本もリスクも大きく異なります。預貯金だけで目指すのは現実的ではない一方、投資信託や株式配当は2,400万円〜4,000万円程度、不動産投資はローンを活用すれば頭金数百万円程度からでも検討できるなど、選択肢によって道筋はさまざまです。特定の方法を絶対視するのではなく、本記事の比較表を参考に、ご自身の資金力やリスク許容度に合った方法を検討してみてください。


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの売買や利用を推奨するものではありません。本記事で紹介した利回りや必要元本の目安は一般的な傾向に基づく試算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。本記事で紹介した方法にはいずれも元本保証がなく(一部の預貯金を除く)、市場環境や運用状況によって投資した金額を下回る損失が発生する可能性があります。確定申告など税務の取り扱いは個人の状況により異なるため、税務署や税理士など専門家にご確認ください。投資や資産運用に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。