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ロマンス詐欺とは|見分け方と被害にあった場合の対処法
金融トラブル・詐欺公開日: 2026/07/23

ロマンス詐欺とは|見分け方と被害にあった場合の対処法

この記事の執筆・監修

SNSやマッチングアプリで知り合った相手とやり取りするうちに、恋愛感情を利用されて金銭をだまし取られる「ロマンス詐欺」の被害が広がっています。

警察庁の発表では、SNS型ロマンス詐欺だけで年間の被害額が500億円を超える規模に達しており、決して他人事ではありません。

本記事では、ロマンス詐欺とはどのような詐欺なのか、よくある手口や見分け方、そして実際に送金してしまった場合の対処法までを解説します。

ロマンス詐欺とは

ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリなど非対面の手段で相手とメッセージのやり取りを重ね、恋愛感情や親近感を抱かせたうえで金銭をだまし取る詐欺の手口です。

警察庁は「SNS型ロマンス詐欺」について、相手方がSNSその他の非対面の連絡手段を用いて被害者と複数回やり取りをすることで恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭等をだまし取る詐欺と説明しています。

出典:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「SNS型ロマンス詐欺」

相手が海外在住や外国人を名乗り、国際的な送金を求めてくるケースは「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれます。

紛争地域で活動する軍人や医師、国連関係者などを装う手口が典型例として報告されています。

1件あたりの被害額が高額になりやすいのも特徴で、数百万円規模の被害に加え、1億円を超える被害事例も確認されています。

ロマンス詐欺のよくある手口

ロマンス詐欺の多くは、恋愛感情を築く「導入段階」と、金銭をだまし取る「実行段階」の2段階で進みます。

SNSやマッチングアプリで知り合ったあと、LINEなど別の連絡手段への移行を持ちかけられることが多くあります。

その後、毎日のように連絡を取り合い、出会って間もないうちから「一目惚れした」「結婚を考えている」といった熱心な言葉を送ってくるのが特徴です。

投資や副業への勧誘(SNS型投資・ロマンス詐欺)

近年特に多いのが、恋愛感情を利用しながら投資や副業を持ちかける複合型の手口です。

警察庁のデータでは、令和7年のSNS型ロマンス詐欺のうち、暗号資産を送金させる手口が前年より大きく増加しています。

専用の投資アプリで運用益が出ているように見せかけ、出金しようとすると「保証金」や「税金」などの名目で追加の送金を求めてくることもあります。

荷物の受け取りや送金の立て替えを頼まれるケース

国際ロマンス詐欺では、「あなたに贈り物を送った」として荷物の受け取りを持ちかけ、関税や通関手数料の支払いを求める手口も報告されています。

国民生活センターにも、こうした受け取り名目の相談が多く寄せられています。

出典:国民生活センター「恋愛感情や親切心につけ込む『国際ロマンス詐欺』に注意」

また、「今すぐ現金が必要」と言われ、クレジットカードのキャッシング枠を使った現金化を持ちかけられるケースもあります。

クレジットカード現金化は違法性が高いうえ、手数料名目でさらに金銭を失う恐れがあるため、応じないようにしましょう。

詳細はクレジットカード現金化の危険性について解説した記事をご覧ください。

クレジットカード現金化の危険性と後悔する理由・合法的な代替策を解説

ロマンス詐欺の見分け方

ロマンス詐欺には共通する特徴があり、以下のようなサインに複数当てはまる場合は注意が必要です。

チェックポイント

詳細

会ったことがない

実際に一度も対面せず、ビデオ通話も理由をつけて避けようとする

写真が整いすぎている

モデルや俳優のような容姿の写真で、画像検索すると別人の名前で複数の投稿が見つかる

急速に距離を縮めてくる

出会って間もないうちから「運命の相手」「結婚したい」と熱心に伝えてくる

不自然な日本語

翻訳ソフトを使ったような機械的な言い回しが目立つ

投資や副業の話を持ち出す

「2人の将来のため」として投資アプリや副業サイトへの登録を勧めてくる

金銭や荷物の要求

送金や荷物の受け取り、手数料の立て替えなどを繰り返し求めてくる

特に、会ったことのない相手から投資や送金を持ちかけられた時点で、詐欺を疑うべきサインといえます。

相手の写真をGoogleなどの画像検索にかけてみることも、有効な確認方法のひとつです。

ロマンス詐欺に引っかかりやすい人の特徴

警察庁の分析資料によると、SNS型ロマンス詐欺の被害者は男性が約6割、女性が約4割を占めています。

年代別では、男性は50〜60代、女性は40〜50代が中心で、40〜60代だけで被害者全体の8割以上を占めるとされています。

出典:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「注意喚起・お知らせ」

孤独感や承認欲求、人とのつながりを求める気持ちは誰もが持つ自然な感情です。

そうした気持ちにつけ込まれやすいという点では、特定の人だけが被害に遭うわけではありません。

離婚や死別、単身生活などで話し相手を求めている時期は、特に警戒心が緩みやすいといわれています。

「自分は大丈夫」と思わず、恋愛感情が絡む相手からの金銭や個人情報の要求には、誰であっても慎重になることが大切です。

送金してしまった場合の対処法

もしすでに送金してしまった場合は、それ以上の被害拡大を防ぐことを最優先に考えましょう。

まずは相手との連絡を控え、追加の送金要求には応じないようにしてください。

そのうえで、できるだけ早く警察に相談することをおすすめします。

最寄りの警察署のほか、緊急でない相談は警察相談専用電話「#9110」も利用できます。

あわせて、お住まいの自治体の消費生活センターにも相談しましょう。

消費者ホットライン「188」に電話すると、近くの窓口につながります。

残念ながら、国際的な送金がからむロマンス詐欺は被害金の回収が非常に難しいとされています。

「返金します」「回収を代行します」といった二次的な勧誘が届くこともありますが、新たな手数料を求められても支払わないようにしてください。

送金に使った銀行口座や決済サービスがある場合は、各金融機関にも早めに連絡し、状況を伝えておくと安心です。

クレジットカード情報を相手に伝えてしまった場合は、不正利用される可能性があるため、カード会社への連絡も忘れずに行いましょう。

クレジットカードを不正利用された場合の具体的な対応については、以下の記事も参考にしてください。

クレジットカードを不正利用されたら?今すぐやるべき対処法と補償の受け方

返金の可否や法的な対応が必要かどうかは個別の状況によって異なるため、実際の対応は警察や消費生活センター、弁護士など専門機関に確認しながら進めることをおすすめします。

ロマンス詐欺を防ぐための予防策

SNSやマッチングアプリで知り合った相手とは、実際に会うかビデオ通話で顔を確認するまで、個人情報や金銭のやり取りを控えるようにしましょう。

投資や副業の話が出た時点で、一度立ち止まって家族や友人に相談することも大切です。

金融庁のウェブサイトでは、登録を受けた金融商品取引業者の一覧を確認できるため、投資を勧められた際の確認先として活用できます。

SNSのプロフィール写真は、画像検索で他のサイトに同じ写真が使われていないか確認する習慣をつけましょう。

少しでも不審に感じたら、送金する前に警察や消費生活センターに相談することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. ロマンス詐欺とはどのような詐欺ですか。

SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手と非対面でやり取りを重ね、恋愛感情や親近感を抱かせたうえで金銭をだまし取る詐欺です。投資や副業への勧誘を伴うケースも多く報告されています。

Q. ロマンス詐欺の見分け方を教えてください。

会ったことがない、写真が整いすぎている、出会って間もなく熱心に愛情表現をしてくる、投資や送金を持ちかけてくるといった点が複数当てはまる場合は注意が必要です。

Q. ロマンス詐欺に引っかかりやすい人の特徴はありますか。

警察庁のデータでは、男性は50〜60代、女性は40〜50代の被害が多い傾向にあります。ただし孤独感や人とのつながりを求める気持ちは誰にでもあるため、特定の人だけの問題ではありません。

Q. 国際ロマンス詐欺とはどう違うのですか。

国際ロマンス詐欺は、海外在住や外国人を名乗る相手とのやり取りが中心となるロマンス詐欺の一種です。軍関係者や医師などを装い、国際送金や荷物の受け取りを求める手口が典型例です。

Q. ロマンス詐欺で送金したお金は返金されますか。

国際的な送金がからむ場合、被害金の回収は非常に難しいのが実情です。返金を持ちかける二次被害にも注意しながら、警察や消費生活センターに相談することをおすすめします。

Q. 被害に気づいたら、まず何をすればよいですか。

相手との連絡を控え、追加の送金要求には応じないようにしてください。そのうえで警察(#9110)や消費生活センター(188)に早めに相談することをおすすめします。


本記事は情報の提供のみを目的としており、法律的な助言を行うものではありません。被害に関する法的判断は個別の状況により異なるため、実際の対応は警察・消費生活センター等の公式情報をご確認のうえ、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。