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ガソリン代を少しでも安くしたいとき、クレジットカードの選び方ひとつで月々の負担が変わります。系列のガソリンスタンド専用カードを使えば1リットルあたり数円の値引きが受けられますし、汎用の高還元カードを使えば系列を問わずポイントが貯まります。この記事では、ENEOS・apollostation・コスモ石油など系列別の代表的なガソリンカードと、系列が決まっていない人向けの汎用カード、月間給油量別の損益分岐まで解説します。
編集部の結論:系列が決まっているなら系列カード・決まっていないなら還元率1.0%以上のカードがおすすめ
結論から言うと、ガソリン用カード選びは「よく使う系列が決まっているか」で答えが分かれます。編集部の見解として、次の判断軸でカードを絞ると失敗しません。
こんな人に | 編集部の選択 | 理由 |
|---|---|---|
ENEOSを主に使う | ENEOSカードS | 2円/L引き・年1回利用で次年度年会費無料。維持コストなしで還元が効く |
apollostation(出光・旧昭和シェル)を主に使う | 出光カードまいどプラス(+ねびきプラス) | 年会費無料で2円/L引き。ねびきプラスで最大8円/L引きまで拡張可能 |
コスモ石油を主に使う | コスモ・ザ・カード・オーパス | 年会費永年無料で会員価格(通常より4〜7円安い水準)が適用される |
系列が決まっていない/給油量が少ない | リクルートカード(還元1.2%) | 系列を問わずポイントが付く。給油量が少ない人は還元型のほうが結果的に得 |
以下では、選び方の3軸、主要系列カードの比較、汎用高還元カードの候補、月間給油量別の損益分岐の試算まで詳しく解説します。
ガソリン代を安くするクレジットカードの選び方
ガソリン用のクレジットカード選びは、「どの系列をよく使うか」「月にどれくらい給油するか」で答えが変わります。まず次の3点を整理すると、自分に合うカードが見えてきます。
判断軸 | 見るポイント |
|---|---|
よく使う系列 | ENEOS/apollostation(出光・旧昭和シェル)/コスモ石油など、最も給油する系列が決まっているか |
値引きと年会費 | 1リットルあたりの値引き額と年会費のバランス。年会費以上に得をする給油量か |
月間給油量 | 給油が多いほど値引き型カードの効果が大きく、少ない場合は年会費無料の還元型が有利 |
表の通り、よく使う系列が決まっていれば、その系列の専用カードが最有力候補になります。系列を問わない使い方をしているなら、汎用の高還元カードでポイントを貯める方法も現実的です。以下では系列別のカード、汎用カード、そして月間給油量による損益分岐の順に整理します。
主要ガソリンスタンド系列の代表カード比較
日本の主要なガソリンスタンドは、ENEOS・apollostation(旧出光・昭和シェルが統合)・コスモ石油の3系列に大別されます。それぞれの系列で、専用のクレジットカードが発行されています。
系列 | 代表的なカード | 値引き額の目安 |
|---|---|---|
ENEOS | ENEOSカードS/P/C | 2円/L引き(カードによりキャッシュバック方式もあり) |
apollostation | 出光カードまいどプラス/シェルスターレックスカード/apollostation THE PLATINUM セゾン・アメックス | 2円/L〜最大8〜10円/L(条件による) |
コスモ石油 | コスモ・ザ・カード・オーパス/コスモ・ザ・カード・ハウス | 会員価格(通常より4〜7円ほど安い水準) |
表は概要です。同じ系列でもカードによって年会費・値引き条件が異なるため、以下で系列ごとに代表的なカードを掘り下げて見ていきます。
ENEOSをよく使う人向けのカード
ENEOSをメインで利用する方は、ENEOSカードシリーズが基本の候補になります。シリーズはS・P・Cの3種類で、用途によって特典が異なります。
ENEOSカード S:ENEOSでのガソリン・軽油が1リットルあたり2円引きになるスタンダードなカードです。年会費は初年度無料で、2年目以降も年1回以上のカード利用があれば無料になります。給油以外の利用が少なくても、年会費負担なく持ち続けやすい点が特徴です。
ENEOSカード P:ENEOSでの利用に対してポイントが貯まるタイプのカードで、貯まったポイントをガソリン代の支払いに充当できます。年会費は2年目以降1,375円かかります。
ENEOSカード C:月間のカード利用額に応じて、ガソリン・軽油の値引き単価が段階的に上がるキャッシュバック型のカードです。年会費は2年目以降1,375円。月の支払いが大きい人ほど値引き単価が上がるため、給油以外でもカードをよく使う方に向いています。
給油の頻度や月の利用額に合わせて、3種類から選ぶのがENEOSカードの基本的な使い方です。
apollostation(出光・旧昭和シェル)をよく使う人向けのカード
出光と昭和シェルが統合された「apollostation」では、複数の選択肢があります。年会費無料の入門カードから、特典が充実した上位カードまで幅広く揃っています。
出光カードまいどプラス:年会費永年無料で、apollostationでのガソリン・軽油が1リットルあたり2円引きになるカードです。さらに、別途年会費550円の「ねびきプラスサービス」に申し込むと、月のショッピング利用額に応じて値引き額が増え、月8万円以上の利用で通常の2円引きと合わせて最大8円引きになります。年会費無料でも基本の値引きが受けられるため、apollostation利用者の入門カードとして選びやすいカードです。
シェルスターレックスカード:旧昭和シェルブランドのカードで、利用額に応じて値引き額が2〜8円/Lの範囲で変動します。初年度年会費は無料、2年目以降は条件付きで無料になります。
apollostation THE PLATINUM セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード:年会費が高めの上位カードで、通常のショッピングで還元率1.2%相当のポイントが貯まるうえ、利用総額に応じてapollostationでのガソリンが最大10円/L引きまで増える特典が用意されています。給油量と一般決済の両方が多い方の選択肢です。
コスモ石油をよく使う人向けのカード
コスモ石油では、コスモ・ザ・カードシリーズが基本の選択肢です。最も入りやすいのが「コスモ・ザ・カード・オーパス」で、年会費永年無料で持つことができます。
このカードを持つと、コスモ石油での給油時に「コスモカード会員価格」が適用され、通常より1リットルあたり4〜7円程度安い水準で給油できる仕組みです。会員価格は、店舗が掲示している通常価格より低い金額が直接適用されるため、レジでの計算が分かりやすい点が特徴です。
そのほか、上位カードとして「コスモ・ザ・カード・ハウス」もあり、こちらは年会費が必要ですが、利用額に応じたキャッシュバックが受けられる仕組みです。コスモ石油を頻繁に利用する方は、まずオーパスから検討するのが現実的です。
系列が決まっていない人向けの汎用高還元カード
「いろんな系列のスタンドで給油する」「旅行や出張で行く系列が変わる」という方は、特定の系列専用カードよりも、どの系列でもポイントが貯まる汎用の高還元カードが向いています。給油代金もカード払いにすれば、通常還元率に応じたポイントが貯まります。
以下の汎用カードはいずれも年会費永年無料で、系列を問わず使えます。
リクルートカード:通常還元率1.2%
リクルートカードは年会費永年無料・通常還元率1.2%と、年会費無料カードの中でも高還元です。ガソリン代を含む日常の支払いをまとめると、その分ポイントも効率よく貯まります。系列を問わず使え、年間給油量が多い方の汎用カードとしても有力です。
楽天カード:通常還元率1.0%
楽天カードは年会費永年無料・通常還元率1.0%で、ENEOS・apollostation・コスモ石油など主要系列で利用してポイントを貯められます。楽天市場の買い物でもポイント倍率が上がるため、車関連以外の支出でも活用できます。
JCBカードW:39歳以下なら年会費無料で還元率1.0%
JCBカードWは18歳以上39歳以下(高校生を除く)が申し込めるカードで、年会費永年無料・通常還元率1.0%が特徴です。若い世代がガソリン代を含む日常の支払いをまとめてポイントを貯めるのに向いています。
月間給油量別の損益分岐
系列カードと汎用カードのどちらが得かは、月間の給油量によって変わります。1リットルあたり170円のガソリンを、還元率1.0%の汎用カードで支払った場合と、2円/L引きの系列カードで支払った場合を比べてみます。
還元率1.0%の汎用カードでは、170円のうち1.7円相当が還元される計算です。一方、2円/L引きの系列カードは、給油時点で2円直接安くなります。1リットルあたりの差は0.3円程度と小さいですが、毎月の給油量が多くなるほど系列カード(値引き型)の優位が積み上がります。
月間の給油量と1年あたりの差を試算すると次のようになります。
月間給油量 | 還元1.0%の汎用カード(年間相当) | 2円/L引きの系列カード(年間) | 差額 |
|---|---|---|---|
50L | 約1,020円 | 1,200円 | 180円 |
100L | 約2,040円 | 2,400円 | 360円 |
200L | 約4,080円 | 4,800円 | 720円 |
表のとおり、給油量が多くなるほど系列カードの値引きが得になりますが、その差は年間数百円〜千円程度です。系列カードの年会費が無料、または条件付き無料で持てるなら系列カードのほうが有利ですが、年会費が必要なカードを選ぶ場合は、値引き総額が年会費を超えるかを確認する必要があります。逆に、給油量が少ない、または系列が固定されていない場合は、汎用カードで日常の他の支払いと合わせてポイントを貯める方法が現実的です。
なお、apollostation THE PLATINUM セゾン・アメックスのように還元率と値引きを両立する上位カードは、給油量と一般決済量の両方が大きい方に効きやすい設計です。年会費を回収できる利用規模かを基準に選ぶことが大切です。
ガソリンカードを選ぶときの注意点

ガソリンカードを使う際は、次の点も確認しておくと無駄が出ません。
引き落としや支払いの管理:ガソリン代は毎月発生する固定費に近い性質があるため、引き落とし日や残高を意識しておくことが大切です。締め日と引き落とし日の仕組みは、クレジットカードの締め日・引き落とし日の解説もご参考ください。
系列カードと汎用カードの併用:「給油は系列カード、その他の買い物は還元率の高い汎用カード」というように2枚を使い分けると、それぞれの強みを引き出せます。何枚持ち、どう使い分けるかは、クレジットカードは何枚持つべきかの解説もあわせてご覧ください。
条件・特典は変更されることがある:値引き額・年会費無料の条件・ねびきプラスのような付帯サービスは、カード会社の改定で変わることがあります。申し込み前に各カードの公式情報で最新条件を確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. ENEOSとapollostation、どちらのカードがお得ですか?
よく利用する系列で決めるのが基本です。同じ系列でしか給油しないなら、その系列の専用カードが最もシンプルにお得になります。給油量が月100L以上で、ショッピング利用も多いなら、出光カードまいどプラスのねびきプラスや、apollostation THE PLATINUMのような値引き拡大の仕組みがあるカードは、より高い節約効果が期待できます。
Q. 年会費無料の汎用カードでもガソリンでお得になりますか?
系列カードほどの値引き効果はありませんが、還元率1.0%以上の汎用カード(リクルート・楽天・JCBカードWなど)なら、給油代金に対してもポイントが貯まります。系列が決まっていない方、給油量が少なく系列カードの値引きが活かしきれない方には、汎用カードが現実的な選択肢です。
Q. ガソリンカードはガソリン以外でも使えますか?
使えます。ENEOSカード・出光カード・コスモ・ザ・カードはいずれも国際ブランド(VisaやJCB等)が付帯したクレジットカードのため、ガソリンスタンド以外の一般加盟店でも通常のクレジットカードと同じように利用できます。ただし、ポイント還元率や付帯特典はガソリンスタンドでの利用と異なる場合が多いため、給油以外の支払いには別の汎用カードと使い分けるのが効率的です。
免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定のクレジットカードの勧誘や契約の推奨を行うものではありません。掲載しているポイント還元率・年会費・値引き条件等の情報は記事執筆時点のものであり、カード会社の改定により変更される場合があります。ご契約・お申し込みは、必ず各カード会社の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

