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金の投資信託はおすすめしない?やめとけと言われる5つの理由と向いている人を徹底解説
投資・資産運用公開日: 2026/04/28

金の投資信託はおすすめしない?やめとけと言われる5つの理由と向いている人を徹底解説

この記事の執筆・監修

  • 執筆者ITトレンドmoney編集部

金価格の高騰が話題になる中、手軽に始められる「金の投資信託」に興味を持つ方は多いでしょう。しかし、インターネット上では「おすすめしない」「やめとけ」といった声も少なくありません。本記事では、実際の投資家の口コミやデータをもとに、金投資信託のデメリットやメリット、そしてあなたに向いているかどうかを徹底解説します。

結論:金の投資信託は「短期で稼ぎたい人」には向いていない

金の投資信託は、株式投資のように短期間で大きな利益を狙う「攻めの資産」としてはおすすめできません。金は基本的に「守りの資産」と呼ばれており、数ヶ月や1年といった短期間で急激な値上がりを期待するのは難しい商品です。

実際にインターネット上の口コミや専門家の見解でも、短期的な利益を目的として金投資信託を始めると、値動きの小ささや後述する手数料の負担によって、期待外れに終わる可能性が高いと指摘されています。利益が出たとしても、安定して短期間で稼げるわけではありません。

一方で、金は世界的に価値が認められた資産であり、株式や債券が下落したときのリスクヘッジとして長期間保有するのには非常に適しています。つまり、金の投資信託が「おすすめしない」と言われるのは商品自体が悪いのではなく、投資目的が「短期的な利益」に向いていないからだと言えます。

金の投資信託が「おすすめしない」と言われる5つの理由

金の投資信託が「おすすめしない」と言われる5つの理由

金の投資信託が「おすすめしない」と言われる背景には、金という資産特有の性質と、投資信託という仕組みが組み合わさることで生じるいくつかのデメリットがあります。特に、投資信託を通じて金に投資する場合、株式や債券とは異なる注意点が存在します。

実際の口コミでも、日々の値動きに対する不安や、運用にかかるコストに対する不満の声が散見されます。ここでは、具体的にどのような点がデメリットとして挙げられているのか、実際の投資家のネット上の口コミも交えながら、5つの理由を詳しく解説していきます。これらの理由を理解することで、金投資信託がご自身の投資スタイルに合っているかどうかを冷静に判断できるようになるでしょう。

1. 配当や利息がないため複利効果が得られない

金投資信託の大きなデメリットは、配当金や利息といった収益が一切発生しないことです。株式投資のように、得られた利益を再投資して雪だるま式に資産を増やす「複利効果」が期待できません。

実際のユーザーの声でも、長期で持つなら複利のある株式の方が有利であり、金の比率は抑えたほうが良いのではないかという意見があります。長期間保有していても利息が付かないため、資産を大きく増やす目的には向いていないと感じる人が多いようです。

2. 短期的な利益が読みにくく、値動きへの不安がある

金は比較的安定した資産とされていますが、短期間で価格が上下に変動するため、利益の見通しが立てにくいという欠点があります。

掲示板の口コミでも、金利や地政学リスクの綱引きで値動きが読めないという声や、急な値下がりにショックを受ける声が寄せられています。ニュースに敏感に反応して価格が乱高下することがあり、日々価格をチェックして不安になってしまう方には精神的なストレスになる可能性があります。

3. 手数料 信託報酬など が割高になり利益が削られる

投資信託で金を保有すると、「信託報酬」と呼ばれる管理・運用コストが毎日差し引かれます。金の投資信託は、一般的な株式のファンドなどに比べて信託報酬が高めに設定されている傾向があります。

信託報酬は、運用成績に関わらず継続的に支払う必要があるため、長期で保有すればするほどトータルコストがかさみ、最終的な利益が削られてしまう点が「おすすめしない」理由としてよく挙げられます。

4. 為替リスクの影響を受けやすく計算が複雑になる

国際的な金価格は米ドルで取引されているため、日本の投資信託で購入する場合、為替相場、円高・円安の影響を強く受けます。

例えば、世界の金価格が上昇していても、同時に急激な円高が進むと、円換算した投資信託の基準価額は下がってしまうことがあります。為替ヘッジがついていない商品の場合、金自体の値動きと為替の値動きという2つの要因を考慮しなければならず、初心者にとっては価格変動の理由が分かりにくくなる点がデメリットです。

5. 現物が手元に残らず、デジタル上の数字でしかない

金の投資信託は、実際に金の延べ棒などを購入するわけではなく、証券口座上のデータとして保有する仕組みです。そのため、「手元に金の現物がある」という安心感や満足感を得ることはできません。

万が一の事態に対しては制度的に守られていますが、実物資産としての金を持ちたいという人にとっては、デジタルな数字でしか資産を確認できないことはデメリットと感じられ、「おすすめしない」と言われる理由の一つになっています。

金の投資信託の4つのメリット

ここまでデメリットをお伝えしてきましたが、金の投資信託には「おすすめしない」という意見を上回るほどの魅力やメリットも存在します。特に、これから投資を始めようと考えている初心者の方や、すでに株式投資を行っていてリスクを分散させたいと考えている方にとっては、使い勝手の良い金融商品です。

金の現物を購入する場合、まとまった資金が必要になり、保管の手間もかかりますが、投資信託という形をとることでそれらのハードルが一気に下がります。ここでは、金の投資信託がもつ4つの大きなメリットについて詳しく解説していきます。

少額 数百円〜 から手軽に投資を始められる

現物の金を購入しようとするとまとまった資金が必要になりますが、金の投資信託であれば、証券会社によっては数百円〜数千円という少額から始めることが可能です。

投資初心者にとって、いきなり大金をつぎ込むのはハードルが高いものですが、少額からであれば無理のない範囲で金投資をスタートできます。また、毎月一定額を自動で買い付ける「積立投資」にも対応しているため、少しずつ資産を形成していくのに非常に適しています。

株式や債券下落時のリスク分散 リスクヘッジ に効果的

金は「安全資産」とも呼ばれ、株式や債券とは異なる値動きをする傾向があります。特に経済不安や地政学的リスクが高まり、株価が大きく下落するような有事の際には、金の需要が高まって価格が上昇しやすいという特徴をもっています。

そのため、保有している資産が株式ばかりという人が金の投資信託を一部組み入れておけば、株式市場が暴落した際の下落リスクをやわらげるクッションのような役割を果たし、ポートフォリオ全体を安定させることができます。

現物の保管コストや盗難・紛失リスクがない

金の延べ棒などを現物で購入すると、自宅の金庫に保管したり、銀行の貸金庫を借りたりと、厳重な保管場所を確保しなければなりません。これには防犯上の不安や、維持コストが伴います。

しかし、金の投資信託であれば、現物の保管はプロの運用会社が行うため、投資家自身が盗難や紛失のリスクを心配する必要は一切ありません。保管のための追加コストもかからず、安全に金を保有し続けることができるのは大きなメリットです。

NISA口座に対応している銘柄もある

多くの金の投資信託は、NISA、少額投資非課税制度、口座の対象商品となっています。通常、投資信託で利益が出た場合には税金が引かれますが、NISA口座を利用すれば、その利益を非課税でまるごと受け取ることができます。

NISAの「成長投資枠」などで金投資信託を購入することで、税金面の負担を抑えながら効率よく資産を増やすことが可能です。税制優遇を活用しながら手軽に金投資ができる点は強みと言えます。

金の投資信託が向いている人・向いていない人

金の投資信託は、その特性上、人によって向き・不向きがはっきりと分かれます。ここまで解説してきたメリットとデメリットを踏まえ、ご自身の投資目的や性格、資金の状況と照らしあわせて判断することが大切です。

一般的に、資産を積極的に増やしたいのか、それとも今の資産を守りたいのかによって、金投資信託の評価は大きく変わります。また、日々の値動きに対する許容度も重要なポイントになります。ここでは、それぞれの特徴を整理して解説します。

金の投資信託が向いていない人の特徴

金の投資信託が向いていないのは、主に「短期間で大きく資産を増やしたい人」や「定期的な収入、配当や利息が欲しい人」です。

金には配当利回りがないため、複利で資産を増やす目的には適していません。また、短期間での売買で利益を出そうとすると、高い信託報酬などのコストが利益を圧迫してしまいます。日々の価格変動で一喜一憂してしまう方や、インカムゲインを重視する方は、他の金融商品を検討した方がよいでしょう。

金の投資信託が向いている人の特徴

一方、金の投資信託が向いているのは、「長期的な視点で資産を守りたい人」や「少額から手軽に金投資を始めたい人」です。

すでに株式などを保有しており、分散投資によって全体のリスクを抑えたいと考えている人には最適な選択肢となります。また、現物の金を保管する手間や盗難のリスクを負いたくない人、毎月自動でコツコツと積み立てていきたい初心者の方にも非常に適しています。

金投資信託の代わりになる3つの金投資方法と比較

金の投資信託が自分には合わないかもしれないと感じた方のために、金に投資する別の方法も紹介します。金投資には、投資信託以外にも「金ETF」「純金積立」「金現物」といった手段があり、それぞれにかかるコストや手間、手元に現物が残るかどうかなどが異なります。

投資の目的がコストを極力抑えることなのか、実物の金を手に入れることなのかによって、選ぶべき方法は変わってきます。それぞれの代替手段の特徴を比較し、より自分に合った最適な金投資の方法を見つけましょう。

コストを安く抑えて取引するなら「金ETF」

コストを最も重視するなら、「金ETF、上場投資信託」がおすすめです。金ETFは証券取引所に上場しており、株式と同じようにリアルタイムで売買できる商品です。

最大のメリットは、一般的な金の投資信託よりも保有中にかかる信託報酬が安い傾向がある点です。そのため、長期間保有する場合のトータルコストを安く抑えることができます。証券口座を通じて簡単に取引でき、実務的で効率よく金に投資したい方に適しています。

少額から現物化を目指してコツコツ買うなら「純金積立」

毎月一定額を自動で投資しつつ、将来的には現物の金を手に入れたいという方には「純金積立」が向いています。月に数千円から設定でき、価格変動にあわせて自動的に購入してくれるため、無理なく続けられます。

投資信託と異なる点は、積み立てた金が一定量に達すると、手数料を支払うことで実物の金として引き出せるサービスがあることです。ただし、購入時の手数料が割高になる場合が多い点には注意が必要です。

最強の安全資産を手元に置きたいなら「現物投資 金地金」

金融機関のシステムなどに依存せず、物理的な資産を直接保有したい場合は、「現物投資、金地金や金貨」が選択肢となります。手元に金があるという安心感は、他の商品では得られません。

購入時の手数料などはかかりますが、保有している間は信託報酬のような維持費はかかりません。ただし、自宅の金庫や貸金庫を利用するなど、盗難や紛失を防ぐための厳重な管理体制とそれに伴う保管コストを自分で負担する必要があります。

まとめ:金の投資信託は「守りの資産」として目的にあわせて活用しよう

金の投資信託は、配当がないことや信託報酬がかかること、短期的に利益を出しにくいことなどから「おすすめしない」と言われることがあります。しかし、それはあくまで「短期間で資産を大きく増やしたい」という目的に合っていないだけであり、商品そのものが悪いわけではありません。

少額から始められ、現物の保管リスクもなく、株式市場の下落に対するクッションとなる金投資信託は、資産を「守る」ためのツールとして非常に優れています。投資初心者や、すでに株式投資を行っている人がリスクヘッジのためにポートフォリオの一部を金投資信託に割り当てるのは、賢明な資産防衛策と言えます。

もしコストをさらに抑えたい場合は金ETF、いつか現物が欲しいなら純金積立など、他の選択肢も比較した上で、ご自身の投資スタイルに最も合った方法で金投資を活用してみてください。

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免責事項 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や契約の推奨を行うものではありません。掲載されている数値は記事執筆時点の情報に基づいており、情勢により変更される場合があります。最新の条件は必ず各公式サイト等でご確認ください。ご契約に関する最終的な判断は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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