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クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法と安いカードの比較
ローン・クレジット公開日: 2026/06/12

クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法と安いカードの比較

この記事の執筆・監修

※本記事はPRを含みます。

クレジットカードを海外で使うと、日本円の請求額に「海外事務手数料」が上乗せされます。手数料率はカード会社によって1.6%〜3.85%程度と幅があり、年間の利用額が大きいほどコストに差が出ます。この記事では、海外手数料の計算式と為替レートの仕組み、主要カードの手数料率比較、安いカードの選び方、DCC回避などの節約方法までを解説します。

※本記事に記載の手数料率・年会費等は記事執筆時点の情報です。改定により変動するため、申込前に各カード会社の公式情報で最新値をご確認ください。


編集部の結論:海外利用が年10万円超なら手数料1.60%のカードを1枚持つと便利

クレジットカードの海外事務手数料は、カード会社によって1.60%〜3.85%と2倍以上の差があります。年間30万円の海外利用で年6,750円、年100万円なら2万円以上の差です。編集部の見解として、海外利用が年間10万円を超えるなら、手数料1.60%水準のカード(イオンカード等)を必ず1枚持つことを推奨します。還元率1.0%カードでも手数料3.85%なら実質コストはマイナスです。

その上で、Visa/Mastercardに加えてJCBかAmexを1枚足し、ブランド分散と旅行保険の補償合算ができる体制を作るのが、海外利用の現実的な構成です。以下では、計算式・主要9カードの比較表・年間利用額別の節約効果・DCC回避などの節約方法まで詳しく解説します。


クレジットカードの海外手数料とは

クレジットカードの海外手数料(海外事務手数料)とは、海外の店舗・ネットショップで外貨建てのカード決済をしたときに、カード会社が事務処理コストとして請求額に上乗せする手数料のことです。「海外取扱手数料」「海外利用手数料」などとも呼ばれます。

海外でカードを使うと、まず国際ブランドが定めた基準レートで外貨が日本円に換算され、そこに海外事務手数料が上乗せされた金額が請求されます。多くのカードでは利用明細に「換算レート」「海外事務手数料」が分けて記載されるため、いくら手数料がかかっているか後から確認できます。

海外利用の前提となる「海外で使いやすいカードの選び方」(国際ブランド・手数料・保険の3軸)については、海外で使いやすいクレジットカードの解説もあわせてご覧ください。本記事は手数料の詳細に絞って解説します。


海外手数料の計算方法と為替レートの仕組み

請求額の計算式は次のとおりです。

請求額(円)= 利用外貨額 × 国際ブランド基準レート × (1 + 海外事務手数料率)

たとえば100ドルの買い物をして、その日の基準レートが150円、海外事務手数料率が2.20%だった場合、請求額は「100 × 150 × 1.022=15,330円」になります。手数料分は330円です。

基準レートが適用される日に注意

注意したいのは、適用される為替レートが「カードを使った日」ではないことです。多くの場合、店舗からカード会社の処理センターに決済データが届いた日のレートが使われます。利用日と処理日の間で為替が変動すると、請求額が想定と少しずれることがあります。

このため、海外旅行から帰国後に明細を見て「思ったより高い/安い」と感じることがあります。為替変動の影響を完全に避けることはできませんが、円安局面では遅れて反映されるほど不利になる傾向がある点は押さえておくと安心です。


主要クレジットカードの海外手数料率の比較

主要なクレジットカードの海外事務手数料率を比較しました。同じ国際ブランドでもカード会社によって率が異なる点に注意してください。

カード会社・カード

国際ブランド

海外事務手数料率(目安)

イオンカード

Visa/Mastercard/JCB

1.60%

ダイナースクラブカード
公式サイトはこちら

Diners Club

2.00%

JCBカード(プロパー)

JCB

1.60%

ライフカード
公式サイトはこちら

Visa/Mastercard/JCB

2.00〜3.45%

三井住友カード

Visa/Mastercard

3.63%

三菱UFJカード
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Visa/Mastercard/JCB/Amex

2.20〜3.40%

楽天カード
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Visa/Mastercard/JCB/Amex

3.63%

エポスカード
公式サイトはこちら

Visa

3.85%

American Express(直接発行)

Amex

2.00%

表の通り、現時点で最も安い水準にあるのはイオンカードとJCBプロパーの1.60%です。一方、3.63〜3.85%のカードもあり、年間の海外利用額が大きいと差は無視できない金額になります。

注意点として、近年は各社で海外事務手数料の値上げ(いわゆる「改悪」)が相次いでいます。手数料率は最新版に置き換わっていることが多いため、申込前にカード会社の公式案内で最新の率を必ず確認してください。


月間・年間の海外利用額別の節約効果の試算

海外利用が多い人ほど、手数料が低いカードへの切り替え効果が大きくなります。たとえば旅行や出張の支出を年30万円とすると、次のような差が出ます。

海外事務手数料率

年間利用30万円の手数料

1.60%との差額

1.60%

約4,800円

2.20%

約6,600円

+1,800円

3.00%

約9,000円

+4,200円

3.63%

約10,890円

+6,090円

3.85%

約11,550円

+6,750円

表のとおり、年30万円の利用なら1.60%と3.85%では年間で約6,750円の差です。利用が年100万円規模になると差額は2万円を超えるため、海外利用がメインのカードは手数料率で選ぶ価値が出てきます。逆に、海外利用が年数万円程度なら、還元率や付帯保険を優先したほうがトータルではお得になることも多くなります。


海外手数料を抑える方法

手数料率の低いカードに切り替える以外にも、海外でのコストを抑える方法はいくつかあります。組み合わせて使うと節約効果が高まります。

支払い時は必ず「現地通貨建て」を選ぶ(DCC回避)

海外の店舗やATMで「日本円で支払うか、現地通貨で支払うか」を聞かれることがあります(DCC=Dynamic Currency Conversion)。一見「円のほうが分かりやすい」と感じますが、円建てを選ぶと店舗側で独自に上乗せされた為替レートが使われ、3〜5%程度のコストが余分にかかるのが一般的です。

海外でカードを使うときは、店員から提案されても「現地通貨建て(local currency)」を選ぶのが基本です。ネットショップでも、決済画面で日本円表示と現地通貨表示を選べる場合があり、現地通貨を選ぶほうが結果的に安くなることが多くなります。

海外キャッシングを併用する

現金が必要な場面では、両替所で日本円を外貨に替えるよりも、現地ATMでカードのキャッシング機能を使うほうがレート面で有利になる場合があります。キャッシングには利息がかかりますが、帰国後すぐに繰上返済すれば利息は短期間で済み、両替手数料より安くなるケースが多くあります。キャッシングの仕組みは、クレジットカードのキャッシングの解説でまとめています。

デビット・プリペイドの代替手段を使う

カード以外にも、Wise(ワイズ)デビットカード、Sony Bank WALLET、Revolut(レボリュート)、IDARE といった、海外決済に強いデビット・プリペイドカードがあります。これらは事前に外貨にチャージできたり、ミッドマーケットレートに近い為替レートで決済できたりするため、クレジットカードよりも実質コストを抑えられる場面があります。長期の海外滞在や、頻繁に海外送金する人には有力な選択肢です。

海外旅行保険と組み合わせて総コストで比較する

手数料だけでなく、海外旅行保険の有無も含めてトータルで判断すると、本当の意味でお得なカードが見えてきます。年会費がかかっても保険が手厚いカードは、現地で治療費を実費負担せずに済むメリットがあります。保険の選び方は、海外旅行保険付きクレジットカードの選び方の解説もご参考ください。


手数料が安いクレジットカードの例

海外事務手数料が低めの水準で持ちやすいカードを紹介します。手数料率を重視したい方の候補になります。

イオンカード:海外事務手数料1.60%

イオンカードはVisa・Mastercard・JCBのいずれの国際ブランドでも海外事務手数料が1.60%に設定されており、主要カードの中で最も低い水準です。年会費は永年無料で、日常の買い物はイオン系列でポイントを貯めながら、海外利用ではコストを抑えられる構成になります。

イオンカード(WAON一体型)の詳細解説はこちら

公式サイトはこちら

その他の候補:JCBプロパー・ダイナースクラブカード

JCBが直接発行するプロパーカード(JCBオリジナルシリーズなど)も、海外事務手数料が1.60%に設定されています。ただし、JCBは海外加盟店の数がVisa・Mastercardより少ない傾向があるため、渡航先で使える場面が限られる点に注意が必要です。ダイナースクラブカードは2.00%と低めですが、年会費が高く加盟店も限定的なため、ステータスや付帯特典とあわせて検討するカードになります。

これらの低手数料カード1枚に、Visa・Mastercardの汎用カード(旅行保険付き)を1枚足す「2枚持ち」が、海外利用の現実的な構成です。何枚持つかの考え方は、クレジットカードは何枚持つべきかの解説もご参考ください。


海外でクレジットカードを使うときの注意点

手数料以外にも、海外でカードを使うときに気をつけたい点があります。

暗証番号(PIN)を確認しておく:海外ではICチップと暗証番号での決済が主流です。出発前に各カードの暗証番号を思い出しておかないと、現地で決済できないことがあります。

利用通知をオンにする:カードを使うたびにアプリで通知が届く設定にしておくと、不正利用やDCCによる過剰請求にいち早く気づけます。

明細はこまめに確認する:海外利用分の明細は、レートと手数料が反映された金額で表示されます。帰国後に明細を見て、想定と大きく違う場合はカード会社へ問い合わせると確認してもらえます。

緊急連絡先を控えておく:紛失・盗難に備えて、カード会社の海外サポート窓口の番号をカードとは別に控えておくと安心です。


よくある質問(FAQ)

Q. 海外で1番安く使えるクレジットカードはどれですか?

海外事務手数料が1.60%のイオンカードとJCBプロパーカードが、現時点では最も低い水準にあります。ただし、JCBは海外加盟店が限定的なため、現地で使える店舗の多さも含めるとイオンカード(Visa/Mastercardブランド)が現実的な選択肢になることが多くなります。最新の手数料率は変動するため、申込前に公式情報をご確認ください。

Q. DCC(日本円建て決済)を選んだほうがレートが分かりやすくお得ではないですか?

店頭の表示は分かりやすいですが、DCCを選ぶと店舗側で独自に上乗せされた為替レートが適用され、3〜5%程度のコストが余分にかかるのが一般的です。通常のカード決済より割高になるため、現地通貨建てを選ぶほうが結果的に安くなります。

Q. 海外手数料が「改悪」されたという話を聞きました、どう対応すればいいですか?

近年、各社で海外事務手数料の値上げが相次いでいます。手数料率の改定はカード会社から事前に告知されるため、案内が届いたら新しい率を確認してください。海外利用がメインのカードで率が大きく上がった場合は、より低手数料のカードへの切り替えやデビット・プリペイドの活用を検討する方法があります。


免責事項:本記事は情報の提供のみを目的としており、特定のクレジットカードの勧誘や契約の推奨を行うものではありません。掲載している海外事務手数料率・年会費・特典等の情報は記事執筆時点のものであり、カード会社の改定により変更される場合があります。為替レートは日々変動するため、本記事の計算例はあくまで参考値です。ご利用・お申し込みは、必ず各カード会社の公式サイトにて最新情報をご確認の上、お客様ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。